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Kumicitのコンテンツ>インテリジェントデザイン概説> フロントローディングをめぐって >宇宙版インテリジェントデザイン

Panda's ThumbのPvMによる、"The Privileged Planet"批判



宇宙版インテリジェントデザインな本であるGonzalezの"The Privileged Planet"について、Panda's ThumbのPvMが3つの点に批判した。

  • データ1点だけで相関とか制約条件を論じられない
  • デザインの条件である法則の棄却がなされていない
  • 生物の話でないのか(Witt)、生物の話なのか(Dembski)、インテリジェントデザイン支持者によって違う位置づけ

データ1点だけで、相関とか制約条件のもとでの最適とか結論できるわけがない

そもそも相関とは:
  • 2つのものに相関があっても、無関係かもしれない
  • 2つのものに相関があっても、どちらが原因で、どちらが結果かは別途検討が必要。
  • 2つのものに相関があっても、第3の要素が、2つのものに影響しているかもしれない。
  • そもそも相関を出すには複数個のデータが必要。

これを基に、PvMは次のように指摘する:

  • "the Privileged Planet"は、生物の居住性と、宇宙の観測しやすさには相関関係があると主張する。しかし、提示された例は地球1点だけであり、それでは統計な議論はできない。
  • さらに、"the Privileged Planet"は地球を制約条件のもとでの最適と主張するが、これも地球というデータ1個では結論できるものではない。


"The Privileged Planet"の著者Gonzalezによる

“Finally, we don’t argue that Earth is unique. Discovering another planet around another star in the Galaxy would be quite compatible with our hypothesis, so long as that planet is genuinely Earth-like. Finding a fundamentally different planet with (native) complex life on it, in contrast, would contradict our argument that the conditions for life and scientific discovery correlate in the universe.”

"最後に我々は地球が唯一無二だとは主張しない。銀河系の中の別の恒星のまわりに別の惑星を発見し、まさに地球のようなものであれば、、それが我々の仮説にあう。地球とは根本的に違っている惑星に、土着の複雑な生物が見つかれば、生命と科学的発見の条件は相関するという我々の論と背反する。

という反証可能性の提示にたいして、PvMは

[The following statement by the authors] makes even less sense. Why would finding a ‘non earth like planet’ with complex life contradict their claim of correlation. Since such a planet would show another datapoint in favor of a correlation between life and scientific discovery.

[著者たちによる主張は]ほとんど意味がない。何故、"非地球的惑星"上の複雑な生命が、彼らの相関の主張に反するのか。そのような惑星は、生命と科学的発見の相関を示す別のデータポイントとなるかもしれない。




デザインの条件である法則の棄却がなされていない

「自然法則でも偶然でも説明できないものはデザインだ」というインテリジェントデザインの原則にしたがうなら、偶然も法則も説明できていないことを示さなければならない。しかし、棄却されたのは偶然だけであり、法則を棄却していないと指摘するPvM:

Gonzalez said this common charge isn’t true and reflects mistaken beliefs about science by its critics."They come from a specific philosophical point of view", he said. "Any explanation apart from law and chance is not permitted in science."

Gonzalezは、この一般的批判が真実ではなく、批判者の科学についての誤った信条の反映だと言った。「彼らは特定の哲学的な見方に基づいている。いかなる法則と偶然から遊離した説明も科学では認められない」


法則と偶然以外に何が?無知?

"Privileged Planet"においてGonzalezたちは、偶然と法則の両方を棄却したのではなく、偶然だけを棄却している。言い換えるなら、彼らは法則が宇宙を説明できると認めている。
何故、インテリジェントデザイン支持者たちは天文学においてフロントローディングを認めながら、生物では[神の]介入を主張するのか?


そして、宇宙が法則で説明できる可能性を否定していなので、フロントローディングを容認していることになるとの指摘。フロントローディングだと、インテリジェントデザイナーは科学的説明からオッカムの剃刀により削り落される。


インテリジェントデザインのJonathan WittとDembskiのDVD評論とDembskiの書評をつなぐと...

宇宙版インテリジェントデザインは生物の話だというDembskiと説物の話ではまったくないというJonathan Wittという位置づけが真逆になっているという指摘:


There is a factual error in the story’s headline and lead sentence. They suggest that the science documentary makes a case against biological evolution. In fact, the film doesn’t even touch on the subject.

ストーリーの見出しとトップの文には事実の誤りがある。それらはその科学ドキュメンタリーが生物進化に反する例だと示唆している。事実は、映画はそのような主題にはまったく触れていない。

The Privileged Planet focuses on cosmology and astronomy, and on Earth’s place in the universe. One could be a strict Darwinist and still agree with the argument in The Privileged Planet. In fact, that accurately describes at least two of the prominent scientists who endorsed the book upon which the documentary is based.

"The Privileged Planet"は宇宙論と天文学、そして宇宙における地球の位置に焦点をあてている。厳格なダーウィニストであっても、"The Privileged Planet"における論には同意できるかもしれない。事実、このドキュメンタリーの基になった本を推薦した少なくとも2名の著名な科学者はそれを正確に記述している。


DembskiはAmazonの書評で:

The idea that the world and features of it are designed to help us understand the world and those features constitutes a remarkable insight. Gonzalez and Richards apply this insight mainly at the level of cosmology and astrophysics. But it promises to apply also in biology. Indeed, some preliminary work in the bioinformatics literature is suggesting that biological systems contain information of no functional use to the organism as such, but information that is useful to the investigator in examining the organism and trying to understand it.

世界とその特徴が、我々が世界を理解しやすいようにデザインされているという考えは、注目値する洞察を構成する。GonzalezとRichardsはこの洞察を主として宇宙論と宇宙物理に適用する。しかし、それは生物学にもあてはまる見込みがある。事実、バイオインフォマティックスの初期の文献は、生物自体には何の機能ももたないが、その生物を探求し、理解しようとするには有効な情報があることを示唆するものがある。

偽遺伝子はそのように考えられるかもしれない。これはもちろん、"デザイン"にまったく新しい意味合いを与える。すなわち、進化史が生物の中に記録されている。ちょ、待て...

もちろん、Dembskiは生物を理解するためにデザインされたものの例を挙げたことはない。