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Kumicitのコンテンツ>インテリジェントデザイン概説

インテリジェントデザインの定義あれこれ


インテリジェントデザイン支持者たちによるインテリジェントデザインの定義について、見てみた。これらは、インテリジェントデザインの本山たる Discovery Intitute の記載のコピペというわけではなく、思いが反映しているのか、少しつづ違っている。

まずは原本たる Discovery Intitute から。

The theory of intelligent design holds that certain features of the universe and of living things are best explained by an intelligent cause, not an undirected process such as natural selection.

インテリジェントデザイン理論は、宇宙および生物のいくつかの特徴が、自然選択のような方向性のない過程ではなく、インテリジェントな原因によって最もよく説明されると考える。

[ Questions about Intelligent Design on Discovery Institute]

「最もよく説明されると考える」のであって、「実際に理論で説明する」わけでないところが正直。

これに検出可能性を加えたのがインテリジェントデザインの神学と数学担当のDr. William Dembskiである。

Rather than trying to infer God’s existence or character from the natural world, it simply claims "that intelligent causes are necessary to explain the complex, information-rich structures of biology and that these causes are empirically detectable."

自然界から神の存在や特徴を推論するのではなく、複雑で情報に富んだ生物構造を説明するにはインテリジェントな原因が必要であり、これらの原因は経験的に検出可能であると主張する。


検出方法が"God of the gaps"なフィルタであることはご愛嬌だが。

大学にインテリジェントデザインを広めるIDEA CenterのFAQはほぼDembskiと同じポジションをとっている。

Intelligent design is a scientific theory which seeks to determine if some objects in the natural world were designed through recognizing and detecting the types of information known to be produced by the intelligent agents when they act.

インテリジェントデザインは、自然界の何かがデザインされたかどうかを、インテリジェントエージェントが働いたときに作られるとわかっているタイプの情報を認識し検出することで、判断しようという科学理論である。


ここまでは、"神"くささを抑えるべく、インテリジェントエージェントと呼ばれている。

Discovery Insituteとは関係がないと思われるbeliefnetになると、少し"神"に近づく。

Intelligent design is the theory that living things show signs of having been designed. ID supporters argue that living creatures and their biological systems are too complex to be accounted for by the Darwinian theory of evolution, and that a designer or a higher intelligence may be responsible for their complexity.

インテリジェントデザインは、生物がデザインされたという徴候を示すという理論である。インテリジェントデザイン支持者は、生物と生物器官が複雑すぎてダーウィンの進化論では説明できず、デザイナーか高次インテリジェンスによるものだと論じる。


「高次インテリジェンス」とちょっと神に近付いている。また、「生物はデザインされた徴候を示す」と強めになっている。

さらに、howstuffworksという団体の定義は踏み込む。

Intelligent design (ID) states that the universe and its inhabitants could not have evolved by the "blind chance" set forth in Darwinism. Its arguments are mostly concerned with what it considers to be holes in the theory of evolution, and it claims that these holes scientifically prove the presence of an "intelligent designer" in nature.

インテリジェントデザインは宇宙そのもの及び宇宙に住む者は、ダーウィニズムの言う盲目の偶然では進化しえない。進化論の穴と考えられるもの及び、これらの穴が自然界におけるインテリジェントデザイナーの存在を科学的に証明すると論じる。


すなおに、"God of the gaps"を振りかざしている。こんなに明瞭に"God of the gaps"言うのは自爆だとわかっていない。あんまり、インテリジェントデザインをめぐる論争動向を知らないのだろう。

そして、さらに、Kansasのインテリジェントデザイン支持団体になると、かなり踏み込む。

Intelligent Design (ID) is a scientific theory that says evolution's naturalism is wrong: an Intelligent Designer is responsible for the origin of the universe and of life and its diversity.

インテリジェントデザインは進化の自然主義は間違っていて、宇宙と生命のの起源および多様性はインテリジェントデザイナーによるものだと主張する科学理論である。


もはや反科学に踏み込んでいる。

意外と言うか、当然と言うべきか、もともと創造論の教科書として準備されていた、インテリジェントデザイン副読本"Of Pandas and People"は、創造論に近くなっている。

Intelligent design means that various forms of life began abruptly through an intelligent agency, with their distinctive features already intact. Fish with fins and scales, birds with feathers, beaks, wings, etc.

インテリジェントデザインは、多様な形態の生物が特有な特徴を持って、インテリジェントエージェンシーによって突如始まったことを意味する。

[Of Pandas and People quoted by wikipedia ]

この「abruptly(突如)」は「creation(創造)」の言い換え用語であり、実際、創造科学の本拠地 Institute for Creation Research のWendell R. Birdは"Theory of abrupt appearance"[ Wendell R. Bird:The Origin of Species Revisited ]を唱えたことがある。

政治的な状況を考えると"神による創造"の香りを弱めるべきなのだろうが、それではご利益がないと考える人々は、より踏み込んだ定義をとるようではある。