Claim CB110:
Microevolution (for example, the development of insecticide resistance) merely selects preexisting variation. It does not demonstrate that mutations create new variation.
殺虫剤抵抗性の発達など小進化は、既存の変異を選択しているに過ぎない。新しい変異を創りだす突然変異は示されていない。


Response:
  1. 細菌の実験では、有益な変異を含む変異が、一個体から成長した集団内に出現している[Lederberg and Lederberg 1952]。集団は単一の染色体から始まっているので、原集団には変異はない。すべての変異は突然変異によるものである。
    さらに、病原体や害虫は抗生物質や農薬など様々なものに対する抵抗力を発達させた。それらの多くが人工的に作られ、自然にあるものとは異なっている。これらの構成物質や農薬への抵抗性をあらかじめ持っていたとは考えにくい。
  2. 突然変異は集団に変異を与える唯一の自然の過程である。選択と遺伝子浮動は変異を取り除く過程である。突然変異が新たな変異を創りださないなら、選択対象の変異はほとんどないか、既に失われている。特に、ノアの洪水での必要性に従い、個体ペアにまで集団を減少させると、世界の野生動物の変異の大半を除去することになる。
  3. 小進化の多くが既存の変異からの選択であることは事実である。動物では、そのような小進化は、特定の突然変異が起きるのを待つより、ずっと速く起きる。なので、最初からあった変異を選択し尽くすと、人為選択はそれ以上進まなくなってしまう。しかし、選択が維持されていれば、はるかに緩慢に突変異が進行し続けるはずである。


References:
  1. Lederberg, J. and E. M. Lederberg, 1952. Replica plating and indirect selection of bacterial mutants. Journal of Bacteriology 63: 399-406.

Further Readings:
  1. True, Heather L. and Susan L. Lindquist, 2000. A yeast prion provides a mechanism for genetic variation and phenotypic diversity. Nature 407: 477-483. (technical)







最終更新:2012年09月30日 11:40