Keeping Up with the Times

最新動向を追っておく


科学的な考えは新たな証拠やテクノロジーの発展によって変化します。学校で習った教科書にあったこと(あるいは今でも載っている内容)の中には、今では時代遅れになったものがあります。ここでは、私たち自身が誤解をしていることで、生徒たちを誤解させてしまうのを避けるために、最新の科学を知っておくことが不可欠な例をいくつか示します。

Missing links
ミッシングリンク

化石記録が不完全なのは既知の事実です。私たちが分析のための発見されるように、全個体が化石になるわけでも、全生物種が化石として残るわけでもありません。進化理論はパターンを見て、移行形態を理解するものであって、あらゆる生物の系統樹を特定するものではありません。したがって、「ミッシングリンク」という用語hな、生命の歴史の理解には意味を持ちません。

Defining a reptile
爬虫類を定義する

爬虫類は冷血で陸上に生息する鱗をもつ脊椎動物だと一般には考えられています。しかし、すべての動物を載せた系統樹を見れば、私たちが「鳥類」と呼んでいる、恐竜からの分岐が爬虫類に含まれている。なので、爬虫類というグルーピングが有効なのは、鳥類も爬虫類に含まれている場合だけです。そして、爬虫類が何たるかについて日常持っている考え方を補正しなければなりません。

Warm-blooded and cold-blooded classifications
温血と冷血の分類

多くの教科書は、周囲のの環境の温度に対する血液の温度で動物をグループ分けしています。「鳥類と哺乳類」というのが共通の例です。でも、これは問題です。体温を生理的に制御できるか否かで動物を実際にグループ分けしようとすると、幾つかのマグロや、幾つかのサメや、幾つかの蛾や、ミツバチやツチブタをひとつのグループにしてしまって、無意味な混乱に陥ってしまいます。生物の体温の制御する能力について触れるのは良いことですが、分類の基準にするのは誤解のもとです。

Presenting Linnaean classification as phylogenetic
リンネの分類を系統発生であるかのように見せること

多くの場合、リンネの分類は系統発生を反映しています。しかし、リンネは進化について手がかりを持っておらず、眼で見た解剖学以外に方法を持っていませんでした。その後の世紀で、科学者たちは、18世紀の科学者たちには想像もできなかった証拠の系列を通して生物の関係について学んできました。なので、リンネによって定められた最初の分類の多くは、共通祖先よりも収束進化に基づいていて、現在では誤っていることがわかっています。しかし、科学者たちは便宜上の理由でリンネの分類を使っていて、今の段階で理科のカリキュラムから排除する理由もありません。

Two or five kingdoms
界は2つではなく5つ

50年前は生物は植物か動物のいずれかでした。このため、真菌を植物界に押し込み、繊毛原生生物を動物に分類しなければなりませんでした。数十年後に、ある科学者たちが界を5つにした方が適切だと感じました。界を5つにすることで幾らかの問題は解決しましたが、すべての生物を説明することはできませんでした。最近では、界をやめて、全生物をフレキシブルな領域にマップすることが試みられています。

Dogs and bears are related because they share similar features
イヌとクマは似た特徴を共有しているので近縁

この表現は誤解を招きます。これは証拠と原因を混同しています。これは「イヌとクマの身体的な類人点は、イヌとクマが近縁であることを私たちに示している」と言った方がいいでしょう。類似した特徴を持つことは近縁であることの原因ではありません。近縁であることは、共通祖先を持つことによるもので、それ以外の何ものでもありません。

Haeckel’s embryos
ヘッケルの胚

エルンスト・ヘッケル(Ernst Hackel)は19世紀のドイツの生物学者で、脊椎動物の胚の発生段階の類似性を見出しました。この類似性は脊椎動物の共通祖先を反映したものなので、これは重要な観察例として知られています。

しかし、残念なことにヘッケルは、自説の正しさを示そうとして、これらの胚のスケッチを修正して、実際よりも見た目が似ているように見せかけました。これらの誤魔化されたスケッチは多くの生物学の教科書に掲載され、昨今の反進化論者の攻撃材料に使われました。ヘッケルの修正は、胚の発生が脊椎動物の進化について重要な情報を与えることには何ら影響しません。

The peppered moth
オオシモフリエダシャク

多くの生物学の教科書には工業暗化が自然選択の例として使われ、進化する蛾のイラストが掲載されています。しかし、残念ながら、蛾のイラストは木の皮に貼り付けられた標本です。もしこれらの写真が載っている教科書があるなら、蛾の羽が不自然な形で止められているのがわかるでしょう。この「偽造」された蛾は、餌の視認性による食べられやすさを検証するために使われたものです。しかし、これは反進化論者によって、進化が起きないことの証明として提示されています。しかし、工業暗化は本物の現象であり、オオシモフリエダシャクの事例は科学的に詳細の調査で支持されています。暗色の蛾の個体数は工業汚染の増減に従って、増減しました。そして、これは汚染度の高い田舎で最も著しく現れました。



Kumicitのコメント

これはほぼ創造論対策な内容で、創造論者の主張に並んでいることが、取り上げられている。


これはバークレーの How to Avoid Potential Pitfalls の訳です。



最終更新:2009年09月27日 18:57