0<t≦2√2-2
解説
cosX=t/sinYであるから
sinX^2+cosX^2=1 題の式より
(t-cosY)^2+t^2/sinY^2=1
(t-cosY)^2+t^2/(1-cos^2Y)=1
(1-cos^2Y)(t^2-2tcosY+cos^2Y) +t^2=1-cos^2Y
-
1≦cosY≦1を満たすものが存在するtの範囲を求める。以降cosY=pとする。
(2-p^2)t^2-2tp(1-p^2)-(1-p^2)^2=0
{(√2+p)t+(1-p^2)}{(√2-p)t-(1-p^2)}=0
-
1≦p^2≦1,t>0より(√2+p)t+(1-p^2)>0
∴(√2-p)t-(1-p^2)=0
(p-√2)t=p^2-1
ここでグラフを考えてp≦1の範囲で(p-√2)tとp^2-1が接すればよいので
p^2-tp+√2t-1=0について
D=t^2-4(√2t-1)=0の時であればよい。
t=2√2-2
∴0<t≦2√2-2
別解
sinX=p, cosY=qとおくと、題意の必要十分条件は
i) t=p+q>0
かつ
ii) |p|<1, |q|<1
かつ
iii) (1-p^2)(1-q^2)=(p+q)^2 (与式を2乗して得られる)
である。
なぜならこのようなp, qに対して、
(cosX, sinY)=(±√(1-p^2), ±√(1-q^2)) (複号同順)とすればcosX*sinY>0を満たすからである。
iii)よりpq=-1±√2tであるが、ii)より|pq|<1であるからpq=-1+√2t
したがって、pとqはxの2次方程式
(x-p)(x-q)=x^2-tx+(-1+√2t)=0 の2解である。
この方程式が絶対値1未満の2実解を持つための必要十分条件を求め、i)と合わせて解を得る。
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