組織と登場人物


サードストリートセインツ(3rd Street Saints)

我らがセインツ。主人公が仕切る、この街の実質最古参のギャング。
前作ではかつて存在していた3つのギャングを壊滅させ、スティルウォーター市内全域に根を張るまでの組織となった。
…が、エンディングで主人公が死亡したと思われた後、幹部同士の不和などで空中分解して散った。
このゲームのプレイヤーがまず最初に行うことは、このギャングに再び力をつけさせることである。
チームカラーは紫。今作では、一定以上ミッションをこなしたりすることによって、チームのスタイル(ヒップホップ系、80年代系、スポーティ系など服装)や使用する車両(登場する車両の中から一部を選択することができる)、タグのデザイン(あらかじめ用意された8種類から選択できる)も、プレイヤーが変更することができる。

  • プレイヤー(Playa)
主人公。年齢及び性別不詳の謎人物・・・とは書くが、実際はプレイする人々のデザインにかかっている。うまくデザインすれば、アニメーションキャラやハリウッドスターに似せることも可能(とんでもなく高いスキルが必要だが)。
前作エンディングで爆発に巻き込まれたあと、2年1か月の間、刑務所内で昏睡状態に陥っていた。ムービーでは主にVice9を愛用している。
前作ではPlayaと呼ばれていたが、今回は組織のリーダーになったことから、基本的にBossと呼ばれる。

  • カルロス
主人公の最初の部下。刑務所内で彼と会うことで主人公は脱獄を決意する。彼がいなければこのゲームが始まらない。
彼の兄がセインツのメンバーだったとの事だが、その詳細についてはゲーム中では触れられていない。顔つきはデックス似だが・・・。
まだ青臭いガキという印象があるが、プレイヤーに対し常に忠誠を示し力になろうとしてくれるパートナー。
青いニット帽をかぶり、私服はタンクトップ。

  • ジョニー・ギャット(Jonny Gat)
前作でも主人公の相棒だった男。最初に再開するとき、1件の殺人未遂と387件の第一級殺人(本人曰く、時効済みのものもあり実際は250件程度、との事)で起訴され、法廷で一方的な弾圧裁判を受けていたところを主人公に助けられる。
乱暴な言葉遣いや手段を選ばない戦闘方法などぶっ飛んだキャラは前作から継承しており、今作ではさらに磨きが掛かっている。
当然ケンカには強く、当然(?)刀の扱いも上手い。
暴力で物事を押し通すことが特技。愛銃はK6。

  • ピアース
黒人系と思われる青年。堀の深い顔とごつい体形が特徴。セインツの主要メンバーの中では一番ワリを食っている感がある上、地味。
意外とインテリで緻密に計画を立てたいタイプだが、常識人のため主人公をはじめとするセインツメンバーにたいてい台無しにされる。
その際、いつも「ひねくれてんぜ」と毒づくのがお決まりとなっている。
実はかなりの音痴でとあるミッションの移動中にはNe-YoのSo Sickを素敵な歌声で熱唱。
プレイヤーに「聞くぐらいなら撃たれた方がマシ」とまで言わしめた。

  • ショーンディ(Shandy)
今作より新しく参戦したセインツメンバー。下記のサンズ・オブ・サムディを担当する。スティルウォーター大学に在籍していたころがある。
サムディのベテラン・チャイルドを始め、大学から空港までスティルウォーターの至るところに元カレを持つ。
色仕掛けで様々な情報を盗み出すスパイ的な役割も担っている。

  • デックス(Dex)
前作のキャラクター。今作では隠しミッションで声のみで登場する。
隠しミッションでは彼がセインツを抜けた経緯が明らかになる。
前作のエンディング後、アルター社に入社し保安部門のトップとアルター社の幹部にまで登りつめた。

  • ジュリアス(Julius)
前作のキャラクター。今作は隠しミッションでのみ登場。主人公の命の恩人であり、仇敵。
現在はサードセインツの観光案内人。

ブラザーフッド(BrotherHood)

暴走族のようなチーム。メンバーの多くがネイティブアメリカン系を占める。
大型のピックアップトラックや4WDジープを駆使した派手な走行が好み。武器の密売や恐喝などの犯罪を主として行っている。
全員が刺青をしており、それらが彼らのチームの特色と言える。その刺青を見せびらかすような露出度の高いファッションを愛用している。
恐喝や武器密売によって利益を得ている。暴力的で、眼前に立ちふさがるものが何であっても容赦はしない。チームカラーの赤は、そういった彼らの暴力的な姿勢を表しているようにも見える。
このチームのストーリーは、特に痛い方面の残酷描写が多いので、気の弱い人にはお勧めできない。
もっとも、クリアを目指している、と言うかこの手のゲームを買った時点でそれなりの覚悟をしておかなくてはならないワケだが。
尚、武器はかなりの重装備で、ハンドガン・マシンガン・ショットガン、そしてロケットランチャーが主な装備だ。銃撃戦はかなり強い。

メンバー

  • マエロ(Maero)
このチームのリーダー。ネイティブ系の大男。体のいたるところに刺青を彫っている。性格はある程度冷静だが、キレると手がつけられない。一代で組織を大きくした自負があるため、没落したセインツのことを見下しており、そのせいで酷い目に合うことになる。
その大柄な体は、成年男性をガラスに押しつけて付き破るほどの力を秘めている。暴走族のヘッドだけあって車の扱いは手慣れており、モンスタートラックのイベントにドライバーとして参加することもある。4WDモンスターを愛車にしている。

  • ジェシカ(Jessica)
リーダーの恋人。マエロとはアツアツカップルぶりを見せつけてくれるが、そのせいか周りが見えておらず他人をおちょくるような口調が目立つ。
チームの財布担当。女性らしからぬスピードカーのPhoenixに乗る。

  • マット(Matt)
リーダー付きの刺青師。またロックバンドグループ「フィード・ドッグス」のギタリスト。
スティルウォーター界隈では知名度・人気とも上々のようだが、マエロいわく「ギターより刺青のほうが腕がいい」。
性格は冷静であまり争いごとは好まない。

  • ドニー(Donny)
前作のギャングの一つウエストサイドローラーズ(Westside Rollers)に所属していた自動車整備士。本作でも車を整備するポジションにいついている。
前作以上にヘタレ化が進行しており、未だに2年前の女のことを忘れられないでいたり、銃で脅されただけで仲間のトラックに爆弾を仕掛けたりする。このチームを信奉したり忠誠を誓ったりといった様子はなく、単に自動車整備に携われるという理由だけで所属している模様。
今回も主人公に何度も痛い目にあわされる不幸な男。愛車は前作でも登場したVoxelだが、配色がチームの色に合わせて変更されている。
前作ではQuaserを愛車としていたが、このVoxelは故・リンのものだった車両と思われる。
主人公とリンをトランクに載せたまま水没したはずの車両なのでなぜ復活したのかは謎。
まさか自力で引き揚げた…?

ローニン(Ronin)

日本のヤクザの息子が運営している日系ギャング。雰囲気を出すために日本語を喋ってはくれるが無理矢理感溢れるのはご愛嬌。自らの肌の色を示すのであろう黄色がチームカラー。アジア系のみならず、白人メンバーも多く携えている。メンバー全員が日本刀を帯刀しており(ただし、腰に下げるのではなく背中に忍者刀のように背負う形で所持している)、星ひとつの間はこちらが銃を出さない限り日本刀で切りかかってくる。服装はレザーファッションで、刀を持つ女子の姿はちょうど『キル・ビル』を彷彿とさせる。(海外のインタビューによると、どうやら『キル・ビル』などのタランティーノ作品をリスペクトしたのは事実らしい)
北島(DowntownやUltorショッピングモール、トレーラーパーク、ジョニーらの住まうSuburubu地区などがある市の北部)の大半を支配しており、ストリートレース、ショバ代、賭博そして売春などによって資金を稼いでいる。そのためか、市内での影響力は高く、アルター社とのコネクションも存在する。
速度の高いスポーティーカーやオートバイ(Wakazashi、HayateZ70、Kenshinなど、どうやら大半が日本製のもの)を改造して使用している。
そのためカーチェイスは他のギャングと比べて上手い。
武器は大抵ハンドガンの為、生身の撃ち合いはそんなに強くない。
  • ショーゴ・アクジ
このチームのリーダー。しかし典型的なダメ二代目で、Saintsの最初のカジノ襲撃に対して以降の対策をしない、側近の部下の助言を受け付けず逆に当たり散らすなど、上に立つ人物としては力不足な面が多々ある。
一応ローニンを取り仕切っているが、明らかに「この組織のボスの息子だから」と言うのが分かる。東京出身。
  • ジュンイチ
ショーゴの側近。禿頭で大柄な男。サムライを体であらわしたような男で、ダメ上司のショーゴに対しても忠誠を示す。彼の方が人を率いる能力に優れており、戦略手腕もある。が、プライドが高く、一度決めた獲物を他人に渡すことを許さず、部下の助力さえ拒む。時折日本語でしゃべることがある。ショーゴに対しさまざまな助言をするも突っぱねられることが多い。背中に刀を2本差している。
  • カズオ・アクジ
ショーゴの父で、おそらくは東京の暴力団を組織する大物。息子のショーゴの失態を知りアメリカへ来る。他人の実力を見極める能力に長けているが、息子に関してはやはり若干甘かったと思われる。
息子であるショーゴを『無能』呼ばわりしており、カズオ曰く「こやつの事などどうでもいい」
上の二人より更に無理矢理日本語を喋っている感が強い。決戦の際に喋る日本語はあらゆる意味で絶妙なので、一度は全パターン聞いておくべき。

サンズ・オブ・サムディ(Sons of Samedi)

ハイチ難民を中心とした黒人系ギャング。白熱電球にカモフラージュされた新しい合成麻薬“ロア・ダスト(Loa Dust)”を、大学生などを中心に販売して利益を上げる(ちなみにこのロア・ダストの原材料は、大麻のような植物性の麻薬であると思われる)。チームカラーはグリーン。70~80年代風の旧車を改造して乗り回している。
ドンパチは強くないが、ライフルやハンドガンなど、全体的に安定した武器を使用してくる。
  • ジェネラル(General)
紳士的な態度と服装が印象的な、このチームのリーダー。熱心なブードゥー教の信者でもある。
常に丁寧語(Don'tなどの略称系を使わずDo notという、部下をジェントルマンと呼ぶ、など 日本語版でも字幕は丁寧語で書かれているようだ)でしゃべる。
特注と思われる、K6やVice9を飾り付けた特注リムジンに乗って移動していることが多い。
  • ミスター・サンシャイン(Mr.Sunshine)
ブードゥの秘術を使う初老の男。ドクロが取り付けてある杖やナタを愛用しているようで、ムービーシーンではたいてい所持している。ともかく冷酷かつ残酷で、自分たちの命令を聞かない連中の見せしめに手近な一人を殺したり、浮浪者を薬物漬けにした上で自分の命令を聞かせたりと、なかなかの非道男。ジェネラルとは親友で、ほとんど唯一信頼している。彼に対しては言葉使いが丁寧になる。
  • ベテラン・チャイルド(Veteran Child)
サムディの稼ぎ頭ともいえる男。表向きはDJをしているが、多数の女性を口説いては麻薬におぼれさせる最低のスケコマシ野郎。
89.0ジェネックス・ラジオで彼の曲がよく聞ける。

アルターコーポレーション(Ultor Corporation)

日本語版では単にアルター社と表記する。表向きには市に多額の資金を投資によって街を再開発し、市内から犯罪を駆逐するために日々努力することを謳う優良企業
だが、実態は市内の経済を牛耳り、ギャング同士の抗争を裏で操って地価を操作し、警察までも従える諸悪の根源。
私有警察や特殊部隊を保持しており、またそれらを自社の武器で武装させている(一例をあげると、今作より登場したSKR-9 TheartやAS14 Hummerなどの武器はアルター社の製品である)。
かつて主人公たちの所属するサードストリートセインツの始まりの地であり、この作品のタイトルにもなっているセインツロウ地区は、現在は再開発によりアルター社の本社および傘下企業や施設が軒を連ね、一部の住宅と、かつてセインツが根城にしていた教会を除いて原形をとどめていない。
キャッチコピーは「A brighter future, and a better life.(明るい未来、そしてよい生活)」で、ビルや看板はおろか自社の装甲車や戦闘ヘリにまで書いてある徹底ぶり。アルターのミッション、カットシーン名にもなっている。多くのラジオ局のスポンサーにもなっているようで、数分に一回はCMとともにキャッチコピーが流れる。あるラジオ局は、一定のミッションを完了すると名称がアルター社のものに変わる(買収された?)。
  • デイン・ヴォーゲル(Dane Vogel)
アルター社のCEO。表向きは奇麗事を並べてはいるが、実際は利益のためならどんな汚いことでも平気でする男で、上記の悪行も彼によるものである。商売と一般大衆を欺く才覚は一流だが、悪党としては小物。
移動の際は同社の警備員がガードをしている。のだが、ギャングのアジトに来た時は、少なくともムービーの時は何故か基本1人。
後述のとおりストーリーの終盤で死亡するが、スピンオフ作品のGat Out Of Hellにて意外な形で再開(復活ではない)することになる。
  • トロイ・ブラッドショー(Troy Bradshaw)
前作から続投。潜入捜査官から市警本部長にまで出世するが、これはデインに実力を買われてのもの。
なので厳密にはアルター社の社員でこそ無いが、アルター社のほぼ言いなりになっている。しかしトロイ本人はアルター社の行動を良くは思っていないようだ。
とある条件を満たすと仲間にできる。案外アシの軽い警察幹部である。
  • エリック・グリフィン
DLC「企業紛争」に登場。
アルター社のプロジェクト担当役員で、ヴォーゲル亡き後に同社の新しいCEOに就任した中年男性。
いつもお洒落なスーツを着てるダンディなお方。
社内で起きた、権力争いに巻き込まれてしまいデックスに命を狙われ主人公に助けを求めた。

その他の人物


  • アイーシャ
世間では爆発事故で死んだことになっている元売れっ子シンガー。前作に引き続き登場。
ジョニーと同棲している模様。かなりショートヘアになっており前作とはかなりイメージが変わった。

  • ミスター・ウォン
前作でも登場したチャイナタウンの長。
英語があまり話せないらしく、部下が通訳しているのを見受けられる。
ヒットマンアクティビティの依頼人として登場し、その標的の中にホットドッグの着ぐるみを着た人物がいたことがカットシーン中でジョークとして話されている。
とある勢力により愛犬サディを殺された因縁で、ミッション終盤に加勢してくれる。
残念ながら今回は仲間にすることは不可能。

  • トビアス
パイロットのライセンスを持つ男。常に上半身は裸のうえに裸足である。
サンズ・オブ・サムディのミッションで協力関係になる。ミッション後、仲間として呼び出せるようになる。
彼の「これが冗談に見えるか?」のシーンは劇中でも屈指の名場面。
エンディングで飛ぶヘリを操縦しているのも彼。

  • トビアスの嫁(Lola)
主婦。一介の主婦ながらドラッグの製造・解析・販売までこなす奇人。
前作のデリバリーで登場した婦人と同一人物と思われる。
今回は仲間にすることは出来ない。

  • ××××ゾンビ
前回同様、お馴染みのゾンビ。
前回の時に掛けた電話番号で仲間として呼び出せるようになる。
出現方法のタイミングは物語を進めれば分かるだろう。
ストーリーのネタバレを考慮して名称を一部伏せさせて頂きました。

  • ジェーン・ヴァルデラマ
女性リポーターでカットシーンにも出演している。
とある条件をクリアすると仲間になる。

  • 弁護士リー
ギャットの弁護士。黄色いスーツに黄色いネクタイという派手な服装で裁判に臨む。
とある条件をクリアすると仲間になる。
愛車はAmbulance(救急車)なのは、「事故をしたら救急車より先に弁護士が来た」というブラックジョーク。

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最終更新:2017年05月30日 18:50