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緊急展開軍

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riwamahi

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緊急展開軍


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イラスト:和子


L:データ

緊急展開軍

L:緊急展開軍 = {
 t:名称 = 緊急展開軍(職業)
 t:要点 = 敬礼,輸送機,軍服
 t:周辺環境 = 空港
 t:評価 = 体格3,筋力3,耐久力3,外見0,敏捷2,器用3,感覚4,知識3,幸運2
 t:特殊 = {
  *緊急展開軍の職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。
  *緊急展開軍の位置づけ = ,,,歩兵系。
  *緊急展開軍の白兵距離戦闘行為 = 白兵距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2
  *緊急展開軍の近距離戦闘行為 = 近距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)/2
  *緊急展開軍の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(中距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)/2
  *緊急展開軍の援軍能力 = ,,,政府の許可がある場合、<援軍活動>を使用できる。
  *緊急展開軍の特殊能力 = ,,,輸送部隊とともに臨時編成できる。このとき一部隊あたり100億の資金を必要とする。
 }
 t:→次のアイドレス = 戦車・軽装甲車の開発?(イベント),エリート歩兵?(職業),低物理域対応訓練?(技術),新型芋?(アイテム)

L:援軍活動 = {
 t:名称 = 援軍活動(定義)
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *援軍活動の定義カテゴリ = ,,,特殊行動。
  *援軍活動の部隊援軍能力 = ,,,部隊単位で他国部隊として活動することができる。100%制限能力。
  *援軍活動の個人援軍能力 = ,,,個人単位で、最初から他国の部隊の編成に加えることができる。この時その藩国の国民として扱うことができる。
 }


緊急展開軍概要


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イラスト:和子


緊急展開軍が設立され、国内の有識者による文献が数多く出版された。
そして、その中には非常に優れたものが多数ある。
ここでは、それらの内容の一部を引用しながら緊急展開軍の概要と
簡単な組織構成について語っていくものとする。


緊急展開軍とは、各地域の方面軍を航空輸送などにより援護を行う部隊の事で
リワマヒ国緊急展開軍と呼称するのはリワマヒ国における高位南国人を中心とした
陸軍エリートによって構成される機動部隊を指す。
 これまでも共和国軍において、補給士官や陸軍兵站システムなどで
共和国軍を支援してきたリワマヒ国であるが、現在唯一輸送機を運用するリワマヒ国軍が
治安維持や物資補給などで戦地へ輸送機を使った航空作戦により高速展開し
各部隊を支援をするのを前提に訓練を行い、装備が配備された部隊である。
 航空機による機動展開のメリットは移動にかかる時間が地形により影響されない点
水上移動に比べると高速である点
アイドレス的に航路数が多く長距離または複数回の移動を前提と出来る点である。
 これはリワマヒ国軍の担ってきた役割として
各地域の共和国参加国軍への物資、医療などを行う事を前提とした部隊として当然の進歩であり
また輸送に苦しむ各国の現状から必要とされたものでもあった。

(リワマヒ・ミリタリー・レビュー社「これならわかる リワマヒ最新軍事入門」より)

この文献では、緊急展開軍の高速展開における航空作戦のメリットと
さらに緊急展開軍設立に至るまでの背景をリワマヒ国軍の共和国における立ち位置という観点から述べている。


昨今の軍備は戦闘力を重視した結果としてI=D中心の編成が主流となりつつあったが
難民問題に伴う治安悪化によって治安維持における歩兵の有用性が見直される事になる。
尤も、リワマヒ国の場合は独力でのI=D運用ができないのだから見直すもなにもないのではあるが。

元来リワマヒ国軍は歩兵中心の編成となっており
以前から輸送機『きゃりっじ』を併用した落下傘降下作戦などの緊急展開軍構想は検討されていた。
しかし弱兵で知られるリワマヒ歩兵が緊急展開したとしてもできる事は限られている。
戦力は素より、救助活動や復興活動においてもI=Dの力には及ぶべくもないのである。
とはいえI=Dには狭隘地での運用が難しいという短所もあり
災害派遣などでは歩兵の汎用性や即応力が重宝されるケースも少なくない。
故に緊急展開軍は有用ではあるが、実現には膂力不足の問題を解決する必要があるとされていた。

暗礁に乗り上げていた緊急展開軍構想は植物型ウォードレス『謙者』の開発成功により急転する。
生身故の膂力不足は謙者を着用する事で補える見込みとなった。
リワマヒ歩兵は基礎能力が低いためさすがに重機と対等という訳にはいかないが
即応性と幅広い対応が求められる先遣隊を務めるには充分と判断されたのである。
有事への対応は一様という訳にはいかず、必要な対応は現地の状況次第で変わってくる。
適切な対応をするには政庁が正確な情報を得ている必要があり
緊急展開軍は現地にいち早く駆け付けて状況を把握する重要な役割を担う事になる。

(シヴィルライト書房「歩兵の復権とWD、そしてその輸送」より)

一方、こちらの文献は緊急展開軍における植物型ウォードレス
「謙者」がいかに重要な装備であるかを中心に書かれている。ここで記されている通り
「謙者」は緊急展開軍の活動の中で大きな役割を果たしており、一部では「第二の制服」とまで言われている。
このWDによるARの上昇は緊急展開軍の高速展開能力を更に引き上げるものとして重要視されているのである。


リワマヒ国緊急展開軍は、一時的な食糧固定相場にて巨利を得たリワマヒ国が
全力を挙げて近代化を図った、リワマヒ国軍の最も新しい姿である。
これは、旧来(ターン11以前)のリワマヒ国軍にあったいくつかの戦力的な問題を修正し
平和維持活動を中心として人道援助・救援、平和維持と危機管理の任務(ペータースベルク任務)
の全範囲をカバーすることを想定して編成されている。

旧来のリワマヒ国軍にあった問題点について大きく3つが存在した。

「ごちゃまぜでうごけないよ!」
旧来のリワマヒ国軍の戦力リストは、一国家が提供可能な戦力のリストに過ぎず
リワマヒ軍種(陸・夢・医)間などにおいて一貫した防衛計画のもとでの
調整が行われているわけではなかった。
簡単にいえばごちゃまぜ編成で個々に即応体制が取られているわけではなかった。
これは燃料、資源不足からくる軍の維持力不足があり
有事編成を維持するだけの国力が不足していたことに起因する。
そのため旧来軍では、必要不可欠な状況において戦力が不足していたり
特定の戦力が重複していたりする問題が生じていた。


「輸送力がないよ!」
しかしながらそのうちもっとも深刻な問題は機動力・部隊展開能力にかかわる問題である。
よりグタイテキには戦略輸送力の不足だ。

航空輸送力を担う輸送機は、おおきく戦略輸送機と戦術(戦域)輸送機との二つに分けられる。
戦略輸送機は積載能力の大きい航空機で、大量の物資(陸戦I=Dなどの大型兵器)
を短時間で輸送できる。ただし大型であるがゆえに離発着に要する距離が比較的長いため
リワマヒ空港などの例外を除けば
大型の空港にしか降りられない。
一方、戦術輸送機は積載能力が戦略輸送機のほぼ3分の1程度だが
戦略輸送機と比べて離発着に要する距離は短く、前線に直接輸送することが可能となる。

リワマヒ国軍において戦術輸送機に該当するのは現在も帝國宰相府藩国をはじめとする
各国にて活用されている「C-34 きゃりっじ」であることは説明の用を持たず
リワマヒ国では11ターン以来常時数機をスタンバイ状態で編成している。
その一方、戦略輸送機に該当するものはいまだ存在せず
羅幻王国の初恋運輸、ながみ藩国の長距離輸送システム(開発コードネーム“なごみ”)などの
外部に仮託せざるをえない。そのため、早期に地上任務で主力I=Dやウォードレス兵を
必要とする事態に際して、リワマヒ国軍の「機動・展開能力」は高いとはいえない。
これは派遣地域が遠方になればなるほど、そして作戦規模が大きくなればなるほど顕著である。
今後テラ領域共和国全軍、わんわん帝国全軍の能力や資産の使用が難しい場合で
テラ領域共和国主導作戦が行われる作戦地域として、たとえば式神世界などを想定した場合
これら能力はますます重要な課題となる。


「支援力がないよ!」
また、「効果的な戦闘能力」という観点からみると
リワマヒ国軍にはより高度な航空作戦に不可欠な空中給油機、早期警戒機といった支援機もなく
高いAR下における作戦活動は難しかった。
現在の作戦において戦闘における高AR部隊の役割は非常に重要であり
これらをフォローできる支援機は不可欠と言える。
これまでの作戦においては、作戦領域が宇宙にあったため
越前藩国の帝國防空回廊、玄霧藩国の広域宇宙監視システム“ヘイムダルの眼”による
大きな支援を受けられ、またゴロネコ藩国の東原恵部隊
フィーブル藩国・越前藩国のハッカー部隊によるオペレーションによる管制支援を受けた。
これらを陸上・航空領域においても受けられるようにするべく、航空支援機の開発は急務である。



上記に挙げたいくつかの問題を踏まえ、リワマヒ国緊急展開軍は以下の方針のもとに新編された。


1.飛んでいきます!~輸送機による誰よりも早い現地展開の実現~

2.小粒でピリリと!~少数精鋭化による災害派遣等への即応~

3.輸送力も持ちます!~部隊自体が輸送力を持つことによる他部隊への補給物資および他部隊自体の迅速なる輸送~

4.(支援機を運用して)AR支援もします!~支援機の活用による電子支援・給油支援~

また、これらを達成する上でのスローガンとして以下が制定された。

「24時間以内の現地展開、1ヶ月分の物資を常備」


(オーシャン書房刊 「キャットびっくり リワマヒ軍おーるからー大百科8002」より)


こちらは、比較的若い年齢層をターゲットにしながら
確かな分析と調査による記述に定評がある文献からの引用である。
旧来のリワマヒ国軍の問題点を鋭く指摘し、緊急展開軍の設立で
いかにそれらの問題に対応しているかについて詳細に記されている。

全ての文献において共通して書かれているのが名前の通りの緊急展開
つまり有事に際しての即応体制を重視した軍であるということだ。
そのために様々な工夫や現行制度とのマッチングを見ることができる。

例えば政治的な出動命令だが、藩王がその権限を所持することは勿論
軍政に関するあらゆる判断を藩王に代わり行える軍機大臣も緊急展開軍に対して出動命令を行うことができる。
これは旧来よりある役職であり、現在は摂政の東恭一郎が就任している。
軍事行動への早い判断を下せるリワマヒ国の軍政自体が
緊急展開軍と相性が良い仕組みになっている好例であろう。
ちなみに、緊急展開軍はこの軍機大臣直轄の組織となっており、より短い時間で出撃命令が下るようになっている。

また、組織の構成自体はそれぞれの専門分野により大まかに3つに分かれており
その上部に横断的に司令部が存在する。


司令部 第1航空輸送団(輸送機をはじめ、各種輸送を専門とする)
緊急即応連隊(主幹となる歩兵部隊)
第3後方支援隊(後方支援及び災害派遣や民生協力を行う)

さらに司令部より下の各集団はその内部で少数単位のユニットに分割されており
必要に応じて軍機大臣及び司令部はユニットを組み合わせての出撃を命じることができるのである。


輸送機の活用


緊急展開軍を組織する上で、その機動力の要となるのがリワマヒが誇る輸送機「C-34 きゃりっじ」である。
ここでは、緊急展開軍に求められる即応体制を考えた上でのきゃりっじの運用及びその利点について述べる。


<短距離離陸用ロケットモーターと不整地での強制離着陸運用>

元来より短距離での離着陸に定評のあるきゃりっじであるが
緊急展開軍における運用ではさらに離着陸に要する距離を縮めることが目指された。
そこで、胴体部後方側面に左右4基ずつ
計8基のRATO用ロケットを装備することで離陸距離を300m弱まで縮めることに成功する。

実際に行ってみると、こういった「乱暴な」運用はきゃりっじの得意とする所であった。
きゃりっじは元から不整地での運用を前提とした機体構造と主脚をもっており
ターボプロップ式を採用したエンジンは現地での高い整備性を誇っている。
そしてパイロット2名、コ・パイロット2名という従来は欠点とされていた必要人員の多さは
デリケートかつ高度な機体操作においては長所となり、悪条件での離着陸に強かったのである。


<輸送機へのコンテナパックの積載について>

 従来より各種コンテナパックはリワマヒ国営倉庫に常備されていたが
緊急展開軍専用物資として最低でも1ヶ月の部隊運用が可能な量を確保することが義務付けられた。
これらは共和国共通規格のコンテナとパレットに梱包された状態で保存されており
フォークリフト等でそのまま軍用トラックに積載され、運搬される。
さらに輸送機への積み込みの段階ではトラックがそのまま機体後部のランプ兼用貨物扉より乗り入れる
という運用面からのアプローチで積載にかかる時間の大幅な短縮に成功した。


<きゃりっじ用コンテナパック>

元来より、きゃりっじにはリワマヒ国内での運用において[[「緊急時対応用コンテナパック」が
1~5号までの5種類用意されている。>輸送機開発(イベント)]]これに加えて、緊急展開軍の創設にあたり
6号として各種仮設施設が、7号として仮設施設用機材が1つのコンテナに一括梱包されたものが用意された。
ちなみに、新規に追加された2つを含めてのコンテナパックは以下の7種類となる。

1号・緊急医療用器材及び薬品コンテナ
2号・高栄養価の機能食を中心とした加工済み食品セット
3号・歩兵用の銃弾を中心とした弾薬セット
4号・内部を液体用タンクにした飲料水コンテナ
5号・ 同 燃料コンテナ
6号・多目的仮設施設コンテナ
7号・各種施設用機材コンテナ

6号・多目的仮設施設コンテナ
これは、各種の軍用小型全天候移動シェルターシステムを収納したものである。
いずれも組み立てに必要な器具も含めて全てが共和国共通規格コンテナに収納されている。
共通する特徴として高温低温高湿度対応の裏地の付属と空調用配管、組立用工具まで含めた一括梱包
接続用通路を用いた異種同士も含めたシェルター同士の接続が可能なこと等が挙げられる。


a.小型
 主に仮設住居や兵舎としての用途を目的としており、幅4.8m長さ4.8m高さ2.5mで4つの窓を持つ。
組立には大型ハンマーと簡易はしごが必要だが、これはコンテナに同梱されている。
2重チャック式の出入り口及び同じ構造の4つの窓を持ち、密閉性を確保しつつもこれを開けることで
内部への採光及び換気を容易にしていることも特徴と言えるだろう。
また、軽量標準側壁エアコンとウインドウエアコンを支えるための場所も用意されている。
3人で20分以内に設営できることを要求されて設計された。


b.中型
 主として統括センターや娯楽センター及び手術室
また電気機器・通信機器の設置を必要とする施設としての利用を想定した
室温コントロールに優れたシェルターである。
大きさは幅7.32m 長さ11.1m高さ3.66m。機材搬入を考えた結果
入り口は幅2.7m高さ3mと大きめに作成された。電気機器の設置を考え空調用配管が大きく作られており
40cmの空調配管が2本及び7.5cmの電気配線用配管が設けられている。窓は4つあり
設営に要する人員と時間は4人で40分以内である。


c.大型
 幅9m長さ15.86m高さ4.58m、高さ3.35m幅3.2mの車両用入り口を2箇所備えている。
通常の付属品に加えて電灯、設備、コンセント配電パネル、床、空調、冷暖房、送気管なども
一括で梱包されている。設計段階で内部への車両やI=Dの搬入も想定した作りとなっており
4時間以内に6人での設営が可能であることが要求された。
主に統括センター、通信設備、兵士宿舎、台所、食堂、将校本部、病院、整備所、倉庫などで
大型の施設が必要な場合に運用される。


7号・各種施設用機材コンテナ
 各種機材が梱包されたコンテナ。
軍用標準の燃料式発電機、4号コンテナと直接接続することができる仮設水道、といった
ライフライン周りの設備から空調や通信機器等の仮設設備用電子機器に至るまでが収納されている。


リワマヒ国際空港

温泉海岸からリワマヒ湾を挟んでほぼまっすぐ南下した海上の埋立地に建設されたリワマヒ初の第一種空港である。
空港コードはRWM/RNTR。通称はリワマヒ空港またはナマコ空港であり
前者は単なる略称で後者は敷地内にある神社に由来する。

リワマヒ国
空港コード RWM/RNTR
運営者 リワマヒ国営リワマヒ国際空港事務所
設置場所 リワマヒ湾埋め立て地(ハネダ地区)
空港種別 共用
標高 6.4m/21ft

滑走路 名称 全長(m/ft) 表面
16R/34L 3000/9843 舗装
16L/34R 3000/9843 舗装
04R/22L 2500/8202 舗装
04R/22L 2500/8202 舗装


<概要>

空港の中央にある石造りの鳥居が特徴的なリワマヒ国最大級にして唯一の大規模空港である。
旅客ターミナルから滑走路を挟んで南西の方向、隣接する埋立地に緊急展開軍の駐屯地を望むことができる。
西方の海沿い一帯は漁港になっており、また空港一帯は藩王により騒音規制区域から除外されており
元より人口の少ない地域になっているため、滑走路への天候に応じた方向からの侵入が可能となっている。
滑走路は4本で内訳は以下の通りである。

A滑走路 (16R/34L):3000m×60m、両側にILS設置
B滑走路(04R/22L):2500m×60m、横風用、両側にILS設置
C滑走路(16L/34R):3000m×60m、両側にILS設置
D滑走路(04L/22R):2500m×60m、優先的に軍が使用、両側にILS


<空港内施設>


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(地図作成:和子)


a.滑走路
A滑走路とC滑走路、B滑走路とD滑走路はオープンパラレル方式となっており、同時離着陸が可能となっている。
4本の滑走路を天候に応じて自由に使えることにより、年間の発着能力は約51万回と見られている。
全ての滑走路はスクランブル時等に民間機の進入が禁止される。

また、D滑走路は空港南部、河口寄りの人工島上に作られた海上滑走路である。
海上道路で緊急展開軍の駐屯地と直接繋がっており
緊急時には滑走路上の輸送機に直接物資の搬入や人員の登場が行える。軍に優先的な使用権が与えられており
普段は民間機には使用されていないが、離着陸が多発する時間帯などには民間機が使用することもある。
これは困った時はお互い様、という理由からである。
環境面については、南側1100mと空港及び緊急展開軍駐屯地との連絡路は桟橋形式としており
川の流れや海流を妨げぬよう配慮がされている。


b.管制塔
空港の敷地のほぼ中央に位置する管制塔は全ての滑走路を監視するため
高さ116メートルと大きなものになっている。
また空港の処理能力が高いことを受け、ランプ・コントロール・タワーも建設された。


c.旅客ターミナル(第1・第2・民間)
第1、第2、民間ターミナルがあり、一般の航空会社のカウンターは分散して置かれている。


d.エプロン(駐機場)地区
地区内が用途によって更に複数に分けられている。


e.巨大風車型風速計
埋立地南端に備えられた巨大な風量計。リワマヒ国際空港独自の気候で
強い南風が断続的に吹くため特別に設けられた。通称でナマコ風車と呼ばれており、名物の1つとなっている。


<海鼠神社と海鼠風(こふう)>


a.海鼠神社
リワマヒ空港の中央、管制塔の隣に石造りの鳥居がある。
付近の小さな神社で祭られていた海鼠神を祭ったものである。
付近の小さな神社は海鼠神社と言い、大海鼠と対話するための神具として古いふいごが安置されていた。
空港建設に伴う埋め立て事業に伴いわずかに場所を移り、現在は空港内に置かれることとなった。
様々なご利益をもたらすという御神砂で有名。撒く場所によってご利益が異なると言われ
商・工・農・漁業・家内安全の招福には玄関入り口に
病気平癒の場合は床の下、災・厄・禍除降の場合は其の方向へ
新築・増改築には敷地の中心へ撒くのが良いとされる。
リワマヒ国際空港職員及び緊急展開軍所属者に手厚く信仰されており
朝夕の始業前・終業後に最敬礼を持って祈りを捧げる多くの者たちを見ることができる。


b.リワマヒ国際空港建設に伴う逸話と海鼠風
海鼠風(こふう、と読む)とは、リワマヒ国際空港特有の定期的(2時間に1回、15分間)に吹く
強い南風のことである。観測史上1度の例外もなく風向はA滑走路とB滑走路の向きと完全に一致しており
海風にも関わらず多量の砂を含み、その風速は常に毎秒40ノットという非常に強い、しかし必ず一定である。

これら観測データを見る限り、海鼠風は超自然現象としか思えない正確さを持って吹いており
リワマヒ国際空港では、大型機の離着陸距離の短縮に一役買っている。
定期便のうち大型機は、離着陸を海鼠風の吹く時間に南向きに行わせるのである。
強力な向かい風は大きな揚力を生み、離着陸距離を大幅に縮めているのである。最初こそ自然の風に頼ることを
(特に他国のパイロットたちは)不安に思われていたが
現在では滑走路長3000mでは不安の残る大型機もこれを頼りにリワマヒ国際空港を利用するようになっている。

まるで御伽噺のように都合のよい海鼠風だが、以下のような逸話のあとより観測されるようになった。
やはり御伽噺のような逸話だが、実際にあった出来事である。

ある日、リワマヒ湾内での漁獲高がゼロになった。
突然に、その日を境に完全に魚が姿を消したのである。
民からの嘆願で事情を知った藩王、室賀兼一は城にいた国民を伴って調査に乗り出した。
その結果、空港建設中の海底において、数十メートルの巨大なナマコが体の半分を埋め立てられ
苦しむように毒を吐いている姿が発見されたのである。

事態を重く見た藩王一行は、地元の古老の意見を受け文献を調査
土地の小さな神社の祭器であったふいごを用いて海水を吹きかけ、巨大ナマコとの意志の疎通に成功する。
ナマコのまだ生きていた埋まっていない前半分を切り離しリワマヒ湾の中央部に誘導、移住を請願した。

さらに、もとより信心に厚いリワマヒ国民と共に藩王の一行は大ナマコの元の住処であった
空港の敷地内に海鼠神社を改装して移転、大ナマコを大々的に祀る。
また、リワマヒ湾中央にはナマコ観測所を置き大ナマコを見守ることとした。

翌日からリワマヒ湾には魚が戻り
空港には南西の海から砂混じりの強い風が決まった時間ごとに吹き抜けるようになった。
科学的な原因究明はいまだなされていないが、誰ともなく海鼠さまの贈り物だと言い伝えるようになり
空港は栄えるようになったという。


緊急展開軍のこれまでとこれから

緊急展開軍の強みはなんといっても突発的な事態への対応力である。
かつて戦場で急に特定のACEの力が必要となったときに
輸送部隊を組みその人物を前線まで送り届けたこともあった。
必要とされるのはいつ何時かわからないが、出動速度は常日頃から鍛えられていなければならない。
緊急時の対応というものは出番が少ないとつい緩みがちなものであるが
緊急展開軍の多くは日ごろは料理人として活動しており、「食は人を幸せにする」という信念の元
日々己を鍛え上げているのである。
炎の料理人と合わさった彼らの力は各国への派遣としても大きな影響を与え
そして新しい料理の道を追及した彼らはこれから先も活躍の場を広げていくことになるだろう。


(イラスト:和子 文:室賀兼一,東 恭一郎,薊,島津 裕)



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