ja2047 memorial @wiki

39216

最終更新:

ja2047_memorial

- view
管理者のみ編集可

すまちゃん、一つずつ返事をしてますが 3

2006/ 8/ 2 22:38[No.37307 / 39216 ]

投稿者 :
ja2047

次にリーバー法82条
「組織化されず、軍服も着けず、戦争に継続的に参加するものではなく、様々の方法で敵対行為を 行う者またはその分隊は公の敵ではなく、それゆえ捕えられれば、捕虜の特殊な資格を有せず、公道での盗賊または海賊として即決処分されねばならない」
としている、とよく引用されます。

一つ注意深く読んでいただきたいのですが、「即決処分されねばならない」という文面からただちに「死刑」を連想するのは、我々が旧軍関係の文書を読み慣れているからなのです。

確かに旧軍関係の記録では「処分」と書いてあればいきなり殺害を意味したりしますよね。ところが、リーバー法の「即決処分」は、いったい「死刑にする」という意味なのか。

ここの原文は 
“but shall be treated summarily as highway robbersorpirates.”
なのですが、これは
「ただちに公道の盗賊または海賊として扱われなくてはならない」
というだけの意味ですね。

“treat”には「扱う、もてなす、世話をする、治療する」などの意がありますが、どちらかと言えば「丁寧に扱う」ということを意味する言葉であり、「罰を与える」「殺害する」ではありません。

したがって、リーバー法の82条は無裁判処刑の根拠にはなりません。
(国内法ですから、元々根拠にはなり得ないのですが、それにしてもその意味合いにおいてさえ根拠にはなりません)

だいいち、この82条の対象は「組織された敵対する軍に属さない」者であって、「戦闘、破壊あるいは略奪のため侵入、その他あらゆる種類の襲撃などの敵対行為をなす」者ですから、正規軍に属していて、具体的な敵対行為を避けている者は、最初からカテゴリーが違い、この条の対象ではありません。

きちんとした意味を読みとっていただけるように、正確な原文と拙訳を挙げておきます。

82.  Men, or squads of men, who commit hostilities, whether by fighting, or in roads for destruction or plunder, or by raids of any kind, without commission, without being part and portion of the organized hostile army, and without sharing continuously in the war, but who do so with intermitting returns to their homes and avocations, or with the occasional assumption of the semblance of peaceful pursuits, divesting themselves of the character or appearance of soldiers --such men, or squads of men, are not public enemies, and therefore, if captured, are not entitled to the privileges of prisoners of war, but shall be treated summarily as highway robbers or pirates.
82. 人、あるいは部隊、であって、戦闘または破壊あるいは略奪のため侵入し、その他あらゆる種類の襲撃などの敵対行為をなし、正当な権限を欠き、組織された敵対する軍に属さず、しかし、断続的に彼らの家庭と本業に復帰する、あるいは時により平和的な職業の外見に装い、兵士としての特徴あるいは外見を欠くもの、またはその部隊は、公敵ではなく、したがって、捕らえられれば捕虜の特権を与えられることなく、直ちに街道の盗賊、または海賊として扱われる。


返信


これは メッセージ 37306 ja2047 さんに対する返信です

目安箱バナー