問答有用掲示板より転載
12909 歴史修正主義と否定論。 とほほ
2002/02/08 03:16 一般に、歴史修正主義、と言う言葉は修正主義者否定論者などと使われ同義として扱われますし、私もそのような用法でこの言葉を持ちいります。が、厳密に言えば本来歴史修正主義と言うものは正当な学術的立場であり、もともとドイツの歴史論争の中で使われた時にも正当な一つの立場として存在したと言う話しも聞いた事があります。
その後この歴史修正主義と言う立場をカモフラージュして現れたのがホロコースト否定論でありそれを模倣した南京虐殺否定論であるわけです。先の投稿にも書きましたとおり歴史修正主義が正当に歴史修正主義であるためには常に新しい事実の発掘が伴わねばならず、それはアカデミズムと言う審判を受けてその論理的正当性が認められてはじめて定説の中に組み入れられて行くのです。
ですから歴史修正主義を定説に対抗する一方の立場として認識するのは誤りで、そこに正当性があればこそ定説の中に組み入れられていくものなのです。
さてここでは南京虐殺否定論についてですが、この論理がことごとく破綻している事は私のような素人でも論破できる事が何よりの証拠なのです。素人は研究者ではありませんので新しい事実の発掘などはできません、アカデミズムの教える知識に事実に従い論を構成し組みたてていきます。その素人と論争して新事実を提供できない、同じ論理を繰り返すのみ、と言う内容にはほとほと呆れかえってしまい、現代否定論（百歩譲ってこれを正統歴史修正主義と捕らえてみても）には何の興味もわきません、ただただ、その政治的利用の危険性のみを認識し反人道的言論に怒りを覚えるだけです。
