らき☆ロワ @ ウィキ

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Welcome to this crazy Time ◆EKhCqq9jsg



 龍、それは神話や伝説上の生物であり、神として人間の下に現れることも少なくはない。
ある時は人間界を恐怖の世界に陥れる悪魔の一種として現れ、
またある時には人間と共に戦い、自衛隊のミサイル攻撃でやられて東京タワーに刺さって死ぬ。

 数々の物語で活躍している空想上の生物龍、その龍が今この豪華客船の上を舞っているのだ。
龍の種類は水龍と言うのが正しいか、体は水のように透き通っており、見る者全てが感嘆の声を上げてしまう美しさ。
大きさは3メートル強と、あまり大きくは無い、だがそれでも人間なら3人くらいは簡単に乗せられるであろう。

 さてそんな空を舞う龍を豪華客船の甲板で間近で見ている生物が二つ。
一つは一度デスゲームを体験し、南春香との勝負で負けた赤木しげる。
そしてもう一つは──

「みゃあ~?」
「ククク…… 予想以上の迫力だな……」

 ──赤木しげるが持っている鍋に入っているねこである。
ちなみにこのねこは南春香の支給品。
だが『ねこちゃんを鞄に入れとくのは可哀想!』と南春香は言い放ち赤木しげるに無理やり持たせたのだ。

 さて、もうすでに解っているかも知れないがこの水龍、
もちろん特殊能力を使った南春香のである事は重々承知であろう。

何故こんな事をしていたか。
南春香は本当はなら直ぐにでも豪華客船から出発し西に向かいたかったが、
赤木しげるが自分に能力を確認してからでもいいだろうと南春香に提案したからだ。
(実際はアカギが船から外に出たくなかった為に言ったいい訳であるが)
南春香が自分の能力──つまり龍にちゃんと変身できるかどうか──
を確かめる必要は確かにあったためアカギの提案を了承した。
そのために二人と一匹(現在は一人と二匹)は豪華客船で一番自由にアクションが出来る甲板に散在しているのである。


龍が舞ってから数分が経った。
赤木しげるは最初は目を普段より大きく見開き龍をまじまじと見ていたが、
流石に数分も同じような興奮を起こさず、今はただボッーと龍を見ているだけであった。
抱えているねこも同様だった、
ただ現在はアカギを気に入ったのかアカギをじっくり見ている。

それからまた数分たったとき、やっと水龍は元の姿に戻った。

「終わりか……?」
アカギが春香に問いかける。
「うん、本当はもっと大きいんだけど…… やっぱり制限されているのかなあ……連続で変身はも出来ないみたいですし…… う~ん、本当はもう少し大きくて、迫力があるんだけどなあ~」
 春香は嘆息混じりで声を漏らす、やはり特別有利な能力は制限されてしまうのか、
でも龍になれただけマシ、そう考えるべきなのだろうが、
それでも胸のわだかまりは収まらなかった。
「クク…… それだけで十分だと思うがな」
「そうよね…… でもやっぱりスッキリしないな……」
 アカギの言う事はもっともな話である。
とにかく龍になれた、それだけで十分じゃないかと。
でも春香にとってそれは死活問題だ、
だからアカギはこれ以上制限について何も言わなかった。

「ククク……しかしだ、龍になるのは少々〝外見的〟リスクが多そうだな……」
アカギはふと思い出したかのように口を開く。
「〝外見的〟 身体的や精神的じゃなくて?」
春香はアカギの曖昧な発言の意味がどうもピンとこない。
「いや…… その二つは俺じゃあ感知できない……
だが〝外見的〟リスクは俺でも……いやこのねこが喋る事が出来たのならば、
同じように感知して忠告しているだろうよ……」
「?」
春香はまだアカギの意図を理解していない。
「ククク…… まだ理解していないようだな……
自分を良く見てみろよっ……!」
「自分……? ……! あっ!」
春香はアカギに言われた通りに自分の姿を見る、
そして顔を赤らめながら気づく。

自分が下着姿になっている事を。

 ムヒョヒョヒョヒョヒョヒョ、たまりませんのー若い女子の下着姿、
いやはや、最近は中学生や小学生、所謂ロリの体系に興味を持つ方が多いようですが、
私としてはやっぱり高校生のピーク時の体大好きなわけですよ。
と言うかですね、作者はロリなんかに全く興味なく、
お姉さんとか未亡人とか若い人妻なんかが大好きなんですよ。
だから私は処女厨とか聞くと馬鹿じゃねーの? 後家最高!
と毎回思っているわけです。
何というか、そのこういうキャラはロリには無い温もりがあると思うんですよ、
だから処女とか非処女とか関係なく大好きですとも、ええ。

…………コホン、え~話がだいぶそれてしまいましたが、
とにかく南春香は今現在下着姿。ヒャッハー
これは普通ならとっても恥ずかしい、それも男の人にそんな姿を見られたら、
もっともっと、とんでもなく恥ずかしい、顔をトマトが完熟したみたいに赤らめる。

だが悲しいかな、南春香は少しだけ顔を赤らめただけであった、何故か?
それは目の前にいる男が一切合切反応しておらず、
平常時と同様な態度であったからであるのと、
男があんまりこういうことに興味がないことを知っていたからである。

春香は一言「少しは目を逸らすとかしてください!」と言い、
言われた通りにアカギは淡々と視線を逸らした。

◆  ◆  ◆

 そんな二人を離れたところでじっくり見つめる全裸の女がいた。
フラグに生き、そしてフラグのために死んだ女、
フラグビルドであった。
彼女はフェイトが豪華客船に入るところを確認し、
いざ自分も行かんとする時、船の甲板から龍が出現しているではありませんか、
これは面白い、何かフラグが有るかなと思い、彼女は一目散に甲板を目指した。
 そして彼女は見た!
その龍が実は女性であり、
そして変身解除するとなんと下着姿!
そんでもってその姿を男に見せ付けてしまったことを、
じっくりはっきり確実に見ていた。

 多くの書き手はこう思うだろう。
『これは恋愛フラグの第一歩だ』と……
事実フラグビルドも一度はそう思い、後ろから女を倒して男に抱きつかせようかと思った。
だが彼女はしなかった。なぜならその姿を見た男が、
その恋愛フラグにかかりそうな男が……

「どうして赤木しげるなのよ!?」
彼女は思わず声を殺して叫んだ。

 赤木しげる…… 
彼女は漫画ロワ出身ではなかったが、彼の噂は幾つか聞いている。
曰く『奴とマーダーが会話するとマーダーが奴に夢中になる』
曰く『奴が行動を冒すと死亡フラグが沢山立つ』
そして最も悪評なのが『奴と一緒の話に出た女キャラは同話、
もしくは1~2話後に死んだりマーダーになったりする』
である。

断言する。色々嫌な噂が沢山ある赤木しげるに恋愛フラグを立てる?
それは不可能。なぜならあの赤木しげるが女性に対して興味を持つ筈がない。
宇宙人が攻めてきても、地球が崩壊寸前になっても
恐らく平然としてそうな人間がそんなことになる筈がない。

「いくらなんでも…… ね……」
それに『知り合った女性が区別なく死ぬ』という噂も聞き捨てならなかった。
もしそれが本当なら、間違いなく私は死ぬであろう。
そんなことは絶対に嫌だった彼女はこっそりと撤退しようとした。
だが現実は非常であった。

「おいおい…… 何だ……? 最近は肌を露出するのがブームなのか……?」
(ゲゲェー!? 見つかったー!?)
明らかに自分のいる方向に向かって声を出す赤木しげる。

そして駆け巡るフラグビルドの死亡描写っ……!

焼死っ……! 生け埋めっ……! 首輪爆破っ……!
斬殺っ……! 転落死っ……! 水死っ……! 衰弱死っ……!

 フラグビルドは思わず我を忘れる。
逃げる? いや逃げるときに第三者にやられる。
戦う? 道連れにされる可能性大。
普通に応対する? しばらくしたらマーダー襲来、そして討死。

 フラグビルドは完全に頭の中が真っ白になる、
自分が生き残る未来が想像できない……
もしこれがフラグであったら超必殺技を使ってどうにか出来たかもしれない。
だが事態はまだ確実に決まっていない、フラグ以前のことである。
この場合に死んだ場合はあくまで偶然の産物として処理される。

 赤木しげるは フラグヒルドが混乱しているのことに
一切気づかず、ただ彼女と接触するためだけにどんどん近づく。

「おいおい……そんなところで突っ立っていても何の意味もないぜ……?」
 一歩、また一歩とアカギは行動を起こさない彼女の方向へ近づく。
言い換えれば、フラグヒルドの死亡フラグも一歩一歩結成される。

(どうすれば…… いいの?)
泣くことも脅えることも、怒ることも、
何をやっても不都合の流れにしか行かないと予想するフラグビルド。

(さてそこで問題! この絶望的な状況からどうやって打開する??

3択-一つだけ選びなさい
 答え①フラグ建ての達人のフラグビルドは突如逆転のアイデアがひらめく。
 答え②誰かがきて助けてくれる。
 答え③打開できず。 数話後に死亡。 現実は非常である。

私がマルをつけたいのは答え②だけど期待は出来ない……
前回一緒に行動したChain-情さんがあと数秒の間にここに都合よくあらわれて
アメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して『待ってました!』と
間一髪助けてくれるってわけにはいかないわ 
逆にChain-情さんもすでに苦戦しているかもしれない)

などと考えいるうちにアカギはもうすでに目前に迫っていた。

答え-③ 答え③ 答え③

フラグビルドは諦めた。
もういいだろう、少し考えすぎたかもしれない。
あくまで女キャラが死んだのは偶然、そう偶然だから大丈夫。
今回も会っていく女性キャラが死んでいくアカギはどれだけ
女運が無いんだ。
そう考え諦観した矢先の事であった。

「動かないで」

 アカギの横手から現れた十文字槍の切っ先が
彼の首すじを狙っていた。

 ほんの少し前のことである。
フェイトは豪華客船甲板に出た途端に衝撃的な光景を目撃する。
あろうことか全裸の少女が男に詰め寄られているのではないか。
 これは誰がどう見たって変態が少女を襲おうとしている光景であった。
そう思いフェイトは彼女こそは絶対に救おうと決意した。
本当は先ほどと同じように魔法球で攻撃しようと考えた、
しかしそれはしたくなかった、なぜなら男は手にねこを飼っていた。
罪の無い小動物に万が一にでも自分の攻撃が当たってしまうことはあまり気分が良くない。
そう思い彼女は何か武器になるものは無いかと鞄を探る、
そうして見つけたもの、それは六角形の物体、核鉄であった。
彼女はそれの説明書を流し読みし核鉄を発動させた。

 彼女に支給された物は十文字槍の核鉄『激戦』であった。
これは莫大なエネルギーを消費するが全身を完治させるという脅威の
能力を持った物であった。(しかし急を要しており、流し読み程度でしか説明を見ていないため、
フェイトが知るのはもう少しあとであった)

 さて話を元に戻そう、その核鉄──激戦──を向けられ、
思わず苦笑するアカギ。
「おいおい…… 俺が何をしたって言うんだ?」
「黙りなさい、変態」
アカギにとっては突っ立ている少女の元に行こうとしただけであるが、
他の人から見ればどう見てもねこを持った変態です、
本当にありがとうございました。

 さてこんな誤解の流れの最中、襲われそうと勘違いされたフラグヒルドは、
今の状況を見てとある作戦を実行しようと決意する。
お前誤解されているアカギを助けろよと思わず突っ込みたくなるが、
それは書き手の性、折角の誤解フラグを打ち消す事はできない。
彼女は今やるべき最善の手をする。

 今現在状況は少し遠くに下着姿の女、全裸の女、ねこ鍋を持っている男、その男に槍を向けている女。
私がああすれば恐らくこうなってああなる、彼女は脳内でシミュレーションをし、
そして彼女は作戦を実行する。 
彼女は出来るだけ威力を押さえパチンと指を鳴らす。

「っ!?」
彼女が出来る限り加減した真空刃はねこ鍋を持っている赤木しげるの手に当たる。
その攻撃で落ちるねこ鍋、そしてパリンと割れる鍋。
それによって思わず飛び出すねこ。
そしてねこは怒り心頭に発する。
この女のせいか? この刃を向けている奴がやったのか?
ねこは瞬時にそう解釈し目の前の女、フェイトに爪を立てて飛び掛る。

        
  |    飛    〉  |  |  ノ/   ̄      -ミi| ,, ,, )   ((  リシヽ)( rァ     つ  奥  南
 ノ         フ 了 |,, ,、-''~/、-ー―- 、,,, ,,r'((:(" " Y  iiiソッ シ父シリツ:)ノ , 、-ー''")
 ~i    翔   ヽ j  "、、,、-'":::::::::::::::::::::::::~(: j iiレ(/) ))& 彡}ナ"彡;、 '"::::::::::: イ  義  斗
  ノ         了} /          :::::::ヽ ミミ'W〉〉r"次、))リ彡リ 彡:r'":::      ろ  //
 ヒ    白    / ノ ノ      /|     ::::之ミ(|(((从リ;;|ノ,)(彡fi|;;/"  ,,,     イ  ・・.   水
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'"''ー、   麗   ,r"ノ イ ' 、 r" j.イ ( ,/;;(  );;/::::リ;|iii、'' ̄j ,, ̄  リノ;i: |;;( ノ;;t   ,,、- '"~Z    鳥
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 ::::::::::  l ||;;;;i、iiiiiiiii;;;;;;;从;r""): : : : 从: ::lllii 从:: 彡:'゙ァ-ー'''〉从从iii从ii,,ノ:;;/ / / /  リ |. j t::::::i,       /:::
※映像はイメージです
ねこはフェイトを上から下へと切り裂く。
それによってフェイトの衣服が、下着が切り裂かれる。
そして衣服や下着はハラリと言う感じで彼女に肉体から離れ
ポロリとあらわになる彼女の上半身と下半身の恥部。
つまり彼女の胸と彼女の生殖器が!!!

ヒャッハーーーー!!!!!!!!!
裸体だああああああああああああああああああああ!!!!

「えっ……? 嘘っ……?」
顔を完熟させたトマトのように真っ赤にし、
少し涙目になりながら槍を離し両手で自分の二箇所の恥部を隠すフェイト。グヘヘヘヘヘヘ、タマリマセンノー!!
一方そのころねこはアカギに
「やりましたよ! ご主人様!」
と言っているかのような顔で彼の顔をじっと見る。

「…………」
アカギ何も言わず彼女の裸体を見ないように(ちなみにはっきりと彼女に恥部を見た)
左を向くが、
「大丈夫ですか?」
とフェイトに詰め寄る下着姿の春香、これも見てはいけないようなので右を向くが、
「サービスシーン完成!」
とこんどは全裸の少女が訳のわからないことを言っている。

 アカギはとりあえず鍋を失ったねこを抱えた。
そして痛切にこう感じた。

 こういうのは服部平次とかマーティン・ジグマールの役割だろう。

◆  ◆  ◆

 騒動からしばらくたったころであろうか、赤木しげるは先程までいたスイートルームにいた。
いや彼だけではなく、破廉恥な格好をした三人も先程もまでここにいた。
だが今現在は赤木しげるただ一人がここにいる。
理由は順を追って話そう。
まず騒動の直後、アカギは春香によって目隠しをされてここに連行される。
これは赤木しげるといえども男、流石に裸を見せ付けておくのは好ましくなかったからである。
そして彼女らは部屋にある女性用の服と下着を携行し、
スイートルームの大きな風呂に(本当は脱衣所に行って着替えるだけでよかったのだが
フラグビルドがぜひお風呂に入りたいと言ったため)入っていったのである。

 そんなわけでアカギは一人タバコを吸いながら、日の出を見ているところだ。
春香に連行されているときに見知らぬ二人の名前を知り、
春香を含めた三人が入浴を終えたら情報交換に入るので、
アカギは現在は一服中なのである。

「みゃ~?」
「ん……? どうした……?」
 アカギがタバコを吸っているとき、鍋を破壊されたねこがアカギに近づいてきた。
どうやらこのねこは最初にアカギを引っかいてしまったせいなのか、
とにかく理由はわからないがアカギにとても懐いている様だ。
そんなねこはアカギの意思を無視し彼の膝に乗ってくる。
アカギはなんとも言えない感じだったが、特にねこをどけるような事はしなかった。

「ククク…… 引き戻されたな……」
「みゃあ?」
アカギはねこに話しかけるようにつぶやく。
「クク……引き戻されたよ…… あの女に……フェイトだったかな……
槍を向けられた時にな……」
アカギは物静かにつぶやく。
「誤解とは言え……俺は命の危機に晒された……」
アカギはタバコを吸いそして落ち着いて煙を吐く。
「そのときに引き戻されたさ……」


『勝負』にな。

 誰の意志かは解らない……
その見えざる意志が俺を引き止める……
勝負こそがお前の人生……!
だからお前が勝負を放棄は許されない……
温い態度で挑む事は許されない……

 お前は一室に篭って自分が望む死を迎えるような人間じゃない……
お前の望む死は破滅……!
決定的な、救いようも無い壊滅的な死……!
勝って満足して死ぬなど許されない暴挙……
お前は完敗するまで……死ぬことは許されない……
勝っているうちは……勝負に挑み続けろ……!
灰になるまで……!

「ククク……どうやら俺は勝負に取り付かれているようだな……」
 アカギは悟った、自分は勝ち逃げなど許されない人間だと。
だからこそ俺は今ここにいる、ここには俺を壊滅させる濃厚な死がある。
「少しは意欲を出してみるか……」
ならばとアカギはほんの僅かだが積極性を取り戻し、
少しだけ彼女らに感謝した。

 時計を見る、
放送の時間までそう長くは無い。
彼女らが入浴を終え、少し情報交換をしたら直ぐに放送であろう。
「ククク……長いような……短いような6時間だった……」
 死んだと思っていたらまた殺し合いをしろと言われ、
何も興味を持てなかった赤木しげる。
彼は今、毛の先ほどだがやる気を出している。

【A-7/豪華客船内スイートルーム/1日目-早朝】

【赤木しげる(19歳)@漫画ロワ】
[状態]:健康、額に引っ掻き傷があるけど手当て済み 些細なやる気
[装備]:マイルドセブンワン@現実 ねこ鍋に入っていたねこ
[持物]:マイルドセブンワン1カートン(実質8個)@現実、六発式リボルバー拳銃+弾(12/12)@現実、
    トランプ@現実、基本支給品一式、
[方針/行動]
 基本方針:少しだけ勝負の為に意欲を出す。
 1:彼女らが入浴から帰ってきたら情報交換をする。
 2:春香とともに行動する。
 3:春香の決断の結果を見届ける。
[備考]
 ※死亡後からの参戦です。
 ※いつ死んでもいいと思っています。
 ※フラグヒビルドとフェイトの名を知りました。
 ※ねこ鍋の鍋が壊れただのねことなりました。

【A-7/豪華客船内スイートルーム内浴室/1日目-早朝】

【南春香@カオスロワ】
[状態]:健康 変身による疲労 入浴中
[装備]:なし
[持物]:基本支給品一式、ふじおか(くまの人形)@カオスロワ、不明支給品(0~1個)
[方針/行動]
 基本方針:ゲームに乗らない。仲間を集めて主催を打倒。
 1:入浴終了後、フェイト、フラグビルドと情報交換する。
 2:仲間と合流する。特に千秋とは絶対合流する。
 3:赤木さんはもう少し女性の気持ちを知ったほうがいい。
[備考]
 ※5期最終話エピローグ後からの参戦です。
 ※龍に変身できますが、大きさと攻撃力などが制限され、
  衣服がなくなります。(下着はなくならない)
  また解除後はしばらく変身できなくなるようです。 
 ※赤木しげる(19歳)と情報交換をしました。
 ※フェイト、フラグビルドの名を知りました。

【素晴らしきフラグビルド@書き手ロワ2nd】
 [状態]:疲労(小)、精神疲労(小)、入浴中
 [装備]:なし
 [持物]:デイパック、支給品一式(水のペットボトルx2消費)、ずぶ濡れの服と靴
     :かいふくのマテリア@なのはロワ、桂馬@オールロワ、豪華客船のメインキー@アニ2
 [方針/行動]
  基本方針:私はChain-情さんと添い遂げる! (二人で生還する)
  0:サービスシーンうれしいです。
  1:入浴後情報交換する
  2:アカギには色んな意味で用心する
  3:Chain-情さんを探し出して同行する。
  4:↑を達成するまでは、徹底的に危険を避ける。
 [備考]
  ※死亡後からの参戦です。

 【フェイト・T・ハラオウン@なのはロワ】
 [状態]:右手に浅い切り傷 入浴中 顔真っ赤
 [装備]:無し
 [持物]:デイパック、基本支給品一式、ランダム支給品0~2  激戦@漫画ロワ
 [方針/行動]
 基本方針:一般人の保護
 1:色々あったけど入浴後情報交換をする。
 2:なのはに似た相手(熱血王子)の事情を聞き、救いたい。
 ※愛媛のことをつかさだと思っています
 ※なのはロワ58話「やわらかな温もりに瞳閉じ」から参加

 ※春香は下着姿、フェイトは上下両方の恥部、フラグビルドは全裸を赤木しげるに目撃されました。 
 ※脱衣所には春香、フェイト、フラグビルドの下着と衣服があります。

支給品紹介
核鉄(激戦)
(漫画ロワからの引用)

全戦士中最多のホムンクルス撃破数(332体)を誇る錬金の戦士「戦部厳至」の使用する十文字槍
(クロススピア)の武装錬金。
武藤カズキのサンライトハートのように強力な破壊力を持った槍では無いが、
それを補って余りある強力な特性が存在する。
特性は激戦本体及び創造者自身の損傷部分の高速自動修復。
修復は損傷した場所で、創造者の意思に関係なく行われる。
(但し激戦が創造者の手元から離れている状態では、
激戦本体が損傷を認識出来ないため修復機能は発動しない
(修復中に手放した場合そこで修復は中止され、再び手にすることで再開する)。

その修復力は凄まじく黒色火薬の武装錬金二アデスハピネスの集中爆撃を食らい
全身を隈なく粉微塵に粉砕された上で瞬時に再生するほどである。
非常に強力な武装錬金であるためか付け入る隙も多く、
修復する体積・回数は創造者のエネルギー量により変化する。
連続修復には莫大なエネルギーを消費するために継続して発動することは不可能に近い筈だが、
本来の使用者である戦部厳至は
自らが倒したホムンクルスの残骸を食らい、
自らの闘争本能を高めるという方法で連続使用を可能としていた。
作中では「自動」修復ゆえに修復箇所に異物が存在しても、
そのまま修復してしまう特性を蝶野攻爵(パピヨン)に利用され
修復中に腕を修復中の部分に突き込まれ、
そのまま内部から引き裂かれるといった方法で敗北を喫していた。

ちなみに身に付けている物までは修復できない為、全身修復を行うと当然全裸になってしまう。
↑ここ重要

漫画ロワでは柊かがみに支給された。
ちなみに漫画ロワでの制限(これまた引用)
※「激戦」は槍を手から離した状態で死んだ場合は修復せずに死にます。
 持っている状態では粉々に吹き飛んでも死にませんが体の修復に体力を激しく消耗します。
 常人では短時間で三回以上連続で致命傷を回復すると意識が飛ぶ危険があります。
 負傷して五分以上経過した患部、
 及び再生途中で激戦を奪われ五分以上経過した場合の該当患部は修復出来ません。
 全身を再生した場合首輪も再生されます。
 自己修復を利用しての首輪解除は出来ません
 禁止エリア等に接触し首輪が爆破した場合自動修復は発動しません。

一々所有者の備考欄に書くのもあれなんで、ここで確認してもらうとありがたい。


073:ここにいるのは―― 投下順 075:湖につつまれて
073:ここにいるのは―― 時系列順 075:湖につつまれて
045:切り札はキミの中 赤木しげる(19歳) 076:夢のかけら
南春香
067:彼女のフラグ取捨選択 素晴らしきフラグビルド
フェイト・T・ハラオウン



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