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炎の料理人

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炎の料理人

概要

 熱気あふれる厨房の中で白いコックコートに身を包み
天まで吹き上がるかのように炎を吹き上げるガス台の前で中華鍋を振るい
火を使いこなす料理人たち。食の国から生まれた食のプロフェッショナル。
ご家庭の味から絢爛豪華なる宮廷料理まで、その磨き抜かれた技を駆使し人に美味しく健全な食を提供する。
その使命と戦う彼らが「炎の料理人」達である。
 と、パンフレットには書かれているが、リワマヒ国軍は基本的に学兵と医者が中心であり
非常時以外は就学しているのが基本であるが今回、学生をやめ手に職をつけた部署が新設されることとなった。
これまでの学生の領分の代わりに、食という学問を学ぶことになったと言ってもいいだろう。

最初はそんないきさつだったが、もともと食に重きを置いていた国ということもあってか
料理を身につけた者たちは次々と新しい料理を創作し、リワマヒの食事情にとどまらず
国としての在り方にに大きな影響を与えることになった。


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イラスト:和子



L:データ

炎の料理人

L:炎の料理人 = {
 t:名称 = 炎の料理人(職業)
 t:要点 = ニッポリ,炎,中華鍋
 t:周辺環境 = 厨房
 t:評価 = 体格3,筋力4,耐久力5,外見-1,敏捷2,器用3,感覚2,知識4,幸運1
 t:特殊 = {
  *炎の料理人の職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。
  *炎の料理人の根源力制限 = ,,,着用制限(根源力:200000以上)。
  *炎の料理人の料理強化能力 = ,,任意発動,着用者を含む部隊に<炎の料理人の料理強化>を
  付与する。同能力重複適用不可。
 }
 t:→次のアイドレス = 熱い包丁(アイテム),絶品チャーハン(アイテム),
  笑顔の食卓(イベント),氷の料理人(職業)

L:炎の料理人の料理強化 = {
 t:名称 = 炎の料理人の料理強化(定義)
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *炎の料理人の料理強化の定義カテゴリ = ,,,能力補正。
  *炎の料理人の料理強化の食料追加消費 = ,,,炎の料理人が編成されている部隊のすべての人アイドレスの
  食料消費を2倍にする。
  *炎の料理人の料理強化の全能力補正 = ,,条件発動,全能力、評価+4。
 }

リワマヒ国の料理人たち

一言に料理といってもさまざまな種類がある。彼らはそれぞれ自分の目指す食の道にしたがって
それぞれの活動の場へと進んでゆく。
より多くの人に楽しんでもらうため安くておいしい料理をたくさん作ることを目指すものもいれば
おいしさの頂点とでも言うべきものを目指し、ただひたすらに味を極めようとするものもいる。
すべての料理人は料理を食べた人の笑顔のために、己の道を追求するのである。

大衆向け料理人

 国が料理人育成に力を入れたこともあり、国内の料理人の質はどんどん向上している。
大衆向け料理は値段が安くても味は並というイメージがあるかもしれないが
リワマヒの大衆向け料理は味のほうも驚くべきものである。
安くてうまい、これはあおり文句としてはよく見かけるものではあるが
実際に食べた後に安さとうまさの両方に対して納得できるものはなかなか少ないかもしれない。
しかし、リワマヒ国内ならば安くてうまいだけにとどまらず
食というものに対する考え方を改めさせられる様な料理と出会えるだろう。

宮廷向け料理人


 炎の料理人は藩国政府が雇用する宮廷料理人も兼ねる。もっとも、藩王自身も炊きだしを行ったり
働きづめの臣下に夜食を用意するなど、自ら料理をするため日常的にあまり仕事があるわけではないのだが。
 それでも、賓客が訪れた時などには布地の多い宮廷服を着た給仕達が
料理人達の作った料理を運んで行く姿を見ることが出来る。


エピソード・・・「106億のラーメン」

 ここはお茶の間……もとい、藩王執務室。
密林の中にそびえる宮城、その広大な城内にひっそりと佇むプレハブ小屋の一室には
大きな掘ごたつが設置されており、国民の憩いの場ともなるその部屋は通称おこたの間と呼ばれている。
リワマヒ国においてコタツは冷暖房兼用家具として不動の地位を確立しており
リワマヒ名物の冷温コタツは他国から訪れた客人をしばしば驚かせている。

私こと薊はいつものように茶を……ガポッ
「がぽ?」
ガポッガボッゴボボッ
……お湯、出ない?
「ポットがからっぽですうぅぅー!?」


 仕方がないので泣きながらポットを抱えて調理場へ。
どうやら先客がいるようで調理場には煌々と明かりが灯っている。
「すいませーんお湯くださいー」
調理場には煌々と明かりが……いや、轟々と炎が?
ゴオォォッ
突如、天井を焦がさんばかりの火柱が上り真紅の明かりが周囲を照らす。

「……か、かかかか火事、火事ですうぅぅー!?」
とりあえず水を、いや、ポットはカラだ。調理場には水道があるけれど中に入るのは危ない。
「は、はんおーさま、そう、藩王様に伝令をー!」
たしか防災マニュアルには迅速な報告が重要と書いてあったような気がする。
むやみに水かけちゃダメとかも書いてあったかも。
「伝令ですか?」
「ふえ?」
聞き慣れた声がして振り返ると調理場に兼一王が立っている。
「あ、藩王様そうなんです火事」
べちっ

「……大丈夫ですか?」
「どうせなら走りだす前に声かけてほしかったですー」
「それで、火元はどこですか?すぐに緊急配備をして消火活動に当たらせます」
「後ろ、ですけど」
「……はい?」

ゴオォォッ
困惑している兼一王の背後で再び火柱が上がる。
「……ああ、あれですか? 火事ではないので安心してください」


 火事ではないそうなので改めて調理場を覗く。
軍服にエプロンという不思議な格好をした青年が料理を作っているようだ。
長身で骨太の、日に焼けたいかにも健康優良児といった趣の青年は皆見一二三。
初心者騎士団で研修を受けた期待のニューフェイス。
皆見の顔には玉の汗が浮かんでおり照明や炎の光を反射させている。
しかしそれ以上にキラキラと輝いているのは、美しい金色の……アフロヘアー。
こんもりと繁った金髪アフロに頭環やサングラスが刺さっている様というのは
なかなかに異様な光景かもしれない。
そして視界の端にもうひとり男の姿が見えたような気がしたけれどそちらは幻覚だと思うことにする。
調理場なので気にもとめなかったが、そういえば先ほどからやたらといい匂いがしていたような…?

「んーと、なんか料理してるみたいてのはわかるんですけど、さっきボワーって火が出てたですよ?」
「それは調理法の一種で、お酒のアルコール分を燃やすことで風味付けをしたりするらしいです」
「それってあぶなくないです?」
「分量を間違えると危険ですね。
それ以外にも炒め物などは具材を直火に触れさせて余分な水分をとばしたりするらしいですよ」
その台詞を待っていたかのように皆見が豪快に中華鍋を振り始めた。
野菜やら肉やら米飯やらが宙を舞い、轟々と唸りを上げる炎に晒される。

「ほへー。器用なもんですねぇ。でも軍服着てたら暑そうですー」
「暑いでしょうね。ですがああやって鍋を振っている時に手元が狂ったらどうなると思います?」
「ふえ?そりゃそこら中にぶちまけちゃうと思うですけど」
「料理人はしっかりと修練を積まなければ配属が認められませんから
余程のことがない限り大丈夫だと思いますが、もしも頭上に降ってきたらどうなります?」

んーと。標高5cmのアフロ山に熱々の具材がどっちゃりと。
具材は頭頂部から熔岩のように全身に垂れて……

「大惨事ですネウ!?」
「でしょう?」
「ですー」
「まぁそれは大袈裟ですが、あまり肌を露出させていては油や煮汁が跳ねたりした時に危険ですから
調理中は布地の多い服を着用するようにお願いしているのですよ」
「あー、なるほど。軍服なら訓練で汚れたとか言えば誰も気にしないですし、
支給品だから懐も痛まないですね」
「そういうことは思っても口に出すものではありません」


 笑い事ではなく、ここは本当に暑い。
リワマヒ国は南国に分類されている国なのだから空調はそれなりに整備されているし
換気扇も回っているのだが、炎の熱がそれらを凌駕していた。
ふと、色々な意味で皆見に釘づけになっていた視線を巡らして周囲を眺める。
食材を叩き切る鉈のような形状の中華包丁、丸みを帯びた巨大なフライパンに似た中華鍋
そこは独特な形状の調理道具が並ぶ異様な空間と化していた。


「このお鍋かぶったら三度笠みたいになりますねー」
「やめておけ」
「うあ、東さん幻覚じゃなかったんですね」
「なんだそれは」

先ほどまで視界の端にいた筈の、ふりふりエプロンを身につけた摂政がいつの間にやら接近していた。
いや、さすがに本気で中華鍋をかぶろうとは思っていなかったのだけれど。
「あー、食べ物を扱う道具ですからやっぱりマズイですよね」
「いや、結構な重量があるから遠心力で首を痛める」
そういう問題ですかい。


「これで我が国の輜重部隊は盤石ですね。輸送機なら大量注文にも対応できますし
色々と手続きは必要ですが許可さえ取ってしまえば他国にだって出前に行けるんですよ。
いやはや素晴らしい」
「藩王、その件で少しお話が」
「なんでしょう?」
「きゃりっじを出前に使うとパイロットの人件費や編成費やらで莫大な料金を請求しなければなりません。
いかにおいしい料理といえど店屋物にそこまでお金をかけられる客がどれほどいるかという問題が……」

名案にして前途洋々かと思われた料理人部隊には思わぬ落とし穴があったようだ。
突如出現した高くて分厚い出前の壁。果たしてこの壁を打ち破れる日はくるのだろうか。
がんばれリワマヒ国、負けるな輜重部隊!


 再び皆見に視線を戻すと、また新しい料理を作り始めていた。いっぱい作ってるから今日は宴会かな?
ドロドロした生地を鉄板に流し入れて薄く延ばし、裏返したら具材を乗せてくるくると巻いていく。
見た目はブリートに近い感じかもですねぇ。

不意に皆見が振り返り、こちらへ皿を突き出す。
「アデナの名物料理でニッポリーというらしいです。おひとつどうぞ」
『いただきます』
アデナってなんだろうとか思いながらニッポリなる料理に手を伸ばす一同。

ジリリリリリリン♪ジリリリリリリン♪
けたたましく鳴り響く電話のベル。一体どこから取り出したのか
やれやれという表情で東が黒電話の受話器を取る。
「はい、こちらリワマヒ国政ちょ……はい?」
トラブルだろうか。怪訝な顔をしている。
「……はぁ。……はい、では住所とお名前を。……はい、はい」
和やかだった調理場の空気が張り詰める。
「……はい、ラーメン1丁ですね。お届けの場合は時価ですので少しばかり値が張りまして
概算で106億にゃんにゃん程度になると思われますがよろしいですか?」
ガチャッ ツーッ ツーッ

「おや?切れてしまった」

タイミングが良いのか悪いのか。電話のかけ間違いにはくれぐれも注意しましょう。
間違い電話の主は幻の超高額ラーメンが届けられる悪夢に怯えて眠れぬ夜を過ごしたのかもしれない。

食材を追い求めて
料理における食材は大きな意味をもつ
食材が良くなければいかなる腕をもってしても出せない味がそこにはある。
その食材の良さを最大限にいかし最高の料理をお客様に届けることこそ炎の料理人の使命である。
リワマヒ国にはアサクサの森やリワマヒ湾など食材の宝庫となる大自然
そして独自ブランドとしても認められている農作物がある。
リワマヒ国の最高の食材だけでなく、必要であれば他国からも取り寄せる。
料理は愛情、最高の料理をお客様へ提供するために今日も炎の料理人は食材を捜し歩く。
必要な食材が手に入らないなどと言うことは炎の料理人にとっては許されない。
なければ自分の手で森へ入り海に潜り凶暴な動物とでさえ戦うのが炎の料理人である。
軍服を着込み包丁を歩兵銃に持ち替え、頭に頭環を装着した炎の料理人はコンバットモードへ移行する。
包丁は料理にしか使わない、これは炎の料理人のプライドである。
そのため狩猟の時には彼らは普段の着衣とは全く異なる軍服に身を包みお客様の笑顔のために戦うのであった。
炎の料理人が優秀な歩兵として動けるのは、常日頃から食材のために戦っているからであると言われている。
有名な炎の料理人が羊の王国で暴れまわっていた大きな羊を仕留めた武勇伝が子供達に大人気である。

必要な分だけ

どんなにいい食材であっても必要な分以上はとることをしないのが炎の料理人である。
大自然の恵みに感謝をし祈りを捧げることも彼らは忘れない。
食材の無駄などは考えられないことである。

幸せを届ける為に

炎の料理人の業務の一つに出前がある。それはお届け先が他の藩国であっても例外ではない。
料理を届けて欲しいと言う注文があれば、電話一本すぐ出発である。
全てはお客様へ最高の料理を食べてもらうためであり
これを食の国であるリワマヒ国は国をあげてサポートしている。
他国へのお届けには料金的な問題を抱えているが
リワマヒ国軍は「食は人を幸せにする」を信念に日々経営努力の毎日である。

「F」

「Fire Delivery Service」炎の料理人の出前チームは国内で「F」と呼ばれ賞賛されている。
自転車の運転技術は神業に近く、その運転技術を見るためだけに人が集まってくるほどである。
出前に使われるのは彼らの愛用の自転車であり、軍服姿で街中を縦横無尽に駆け回る姿が有名である。
自転車が採用されているのはリワマヒ国民にとって自転車が主要交通手段として用いられている背景もあるが
どんな交通状況にも左右されないという利便性も大きい。
そして自転車ならばトラブルに強く、後は自らの肉体と技術で補えるからという理由である。
全てはお客様のためにという信念のもと、炎の料理人は日々肉体強化につとめている。

何処へでもお届けします

リワマヒでは、出前の注文も広く受け付けており、遠方からでもチラシに書かれた番号に電話を入れれば、
リワマヒ国軍保有の輸送機C-34「きゃりっじ」を使用し、料理をどこへでも出前できるように対応している。
輸送機を運用するため非常に莫大な金額がかかり
そのため客先に負担をしてもらわないといけないのが現状である。
炎の料理人は輸送機を動かすことができないため、直接他国へ届けることは出来ない。
自らの魂ともいえる料理達が無事に届けられることを祈り
炎の料理人は空港から飛び立つ輸送機を敬礼で見送るのである。




そして新しい境地へ


imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
イラスト:和子

リワマヒ国は建国当時から食にこだわりを持ったおいしいご飯の国であった。
しかし炎の料理人の登場により、リワマヒ国の料理はさらなるレベルアップを遂げ、
今では国内の料理人によって驚くべき値段とうまさを競い合い、
今では家庭で料理するよりも家族で外食、というのがリワマヒ国内でのスタンダードになりつつある。
炎の料理人が生み出すその熱い料理は、毎日食べても飽きの来ない豊富なバリエーションで、
訪れてくれる人たちに食べる喜びを伝えている。

しかし、料理人たちの志は高く、現状に満足して努力を怠るようなことはない。
「食は人を幸せにする」の信念の元、日々新たな食の喜びを追及してるのである。
やがてその努力は実を結び、リマワヒの料理は熱くておいしい料理のみにとどまらず
冷たくておいしい料理の極みへと近づいていくのであった。


(イラスト:和子 文:室賀兼一,東 恭一郎,薊,皆見一二三,琥村 祥子)



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