二人の幼馴染を通じて女友達を作りたい

二人の幼馴染を通じて 4 years after Part1 2010年12月30日 Act.1

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■ 2010年12月30日 Act.1


地元では比較的大きな駅の前。
冬の太陽はとっくに落ちていて、駅の照明が白く輝いている。
俺は改札をくぐらずに、電車がホームに入ってくるのを待っていた。

自宅から最寄りの駅は、もう2つ先のところなのだが、距離的にはさほど変わりはない。
それに、彼女にとっては、ここが一番家から近い駅だ。
高校の修学旅行の帰りに、駅前のバス停で一緒に降りた日のことを何となく思い出していた。

雪が降り出すのではないかと疑うほどの寒さの中でしばらく待っていると、時刻表通りに電車がやってきた。
停止した電車の中から、2,30人ぐらいの人数が一斉に流れ出てくる。

その中から、見慣れたリュックを背負う女の子の姿が目に入った。
トレードマークのポニーテールをぴょこぴょこと跳ねさせている彼女を俺が見間違うはずもない。
彼女もこちらの姿を見つけると、顔をほころばせてくれる。

駅員に切符を渡し、トコトコと駆け寄ってくる彼女に、頬が緩むのを感じながら声をかけた。

俺「おかえり」
あ「ただいまっ」




『二人の幼馴染を通じて 4 years after』







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