らき☆ロワ @ ウィキ

プレデター

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rakirowa

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プレデター ◆BOMB.pP2l.



天井に染み付いた煙草の匂い。そしてその中に混ざる博徒達が発する鼻をヒリつかせる雄の匂い。

「さて……、ここにいい男はいるのかな?」

鬱蒼とした森を抜けて雀荘へとやって来た阿部高和は、そうひとりごちるとその中ををぐるりと見渡した。
緑のシートがひかれた正方形の雀卓。使い古しの灰皿が乗ったカウンター。色褪せたグラビアポスターが張られた窓。
いかにも場末のといった感じのここ。
普段ならば麻雀に金とプライドを賭けるいい男達がざわざわとしているのだろうが、しかし今はただ無人だった。

「まぁいい。隠れているかもしれないから少し探してみるとするか」

一通りプレイルームを見回った阿部はカウンターの奥へと進み、そこにあったガラス戸を開く。
目の前に現れたのは固まって並べられた事務机と、その上にひしめいている雑多な書類やファイルの山。
そしてこびりついたヤニで黄色く変色した一つのデスクトップPC。

「パソコンか……、けどまぁいい。この高まりは動画を見たぐらいじゃおさまりがつかないからな」

前回の殺し合いではノートPCの中にいい男が映った動画があったし、PCには色々と使いでがあることは知っている。
だが阿部はそれを無視した。ここしばらく散々な目ばかりでヤり損ってばかりなのだ。
せっかく健康な身体と息子が帰ってきたと言うのに、動画を見て一人で【禁則事項】なんてそんな程度で満足出来る訳が無い。

「……やれやれ、男はいないっていうのに」

更に戸を潜り、ロッカーの並んだ更衣室の中で阿部はゆるゆると首を振る。
そこにあるのはこもった空気の中に混じる汗の匂いと、男の抜け殻とも言える脱ぎ捨てられた服の数々。
男の気配を感じて雀荘に来たのはよかったが、肝心のいい男が全くいないのでは生殺しもいいところであった。


 ☆ ☆ ☆


「まともな飯はどれぐらいぶりだったっけかな」

物置やトイレなどを一通り回った阿部は最初のプレイルームへと戻り、雀卓の上でカレーライスを食べていた。
まともと言っても厨房の中にあったのはレンジで暖めるだけのレトルトだったが、先日までのことを考えれば十分ご馳走と言える。
腹が減っては【ズッキュゥゥウウン!】はできぬと、阿部はそれを平らげてゆく。

「さて出るか、腹もナニもパンパンでそろそろスッキリ……と、おや?」

阿部は何かに気付くと一つの雀卓に近寄り、それを囲む椅子の上に手のひらを乗せた。
さらさらとした感触。それを愛撫するかのように丁寧に撫で、阿部はそこに乗せられていた尻の姿をイメージする。

「――ずいぶん細身だが、間違いなく男だ。
 この温かさからするとここを出たのは1時間かそこらってとこか」

まだ見ぬいい男の姿に息子をいきり立たせながら阿部は隣の椅子も調べてみる。
そちらの方で確認できたのは、子供だと想像できる小さな尻の感触だった。締りは期待できるが貫けば確実に死ぬだろう。
他にも新しい感触が残されていないか阿部は周りの椅子を撫ぜ始める。

「結局、二人だけか。でも両方とも男――幸先がいいかも知れねえな」

結局いい男は発見できなかったが、新たないい男登場の予感に胸とナニを高まらせると阿部は意気揚々と雀荘を後にした。





 【C-5/雀荘/1日目-早朝】

 【阿部高和@ニコロワ】
 [状態]:健康、ヤル気満々、右手から出血(止血済み)
 [装備]:
 [持物]:デイパックx2、基本支給品一式×2、マカビンビンx9本@ニコロワ、ムラサャーミャ&コチーテ@アニロワ2
     :五寸釘、藁人形、金槌の呪いセット@オールロワ、きゅうり@やる夫ロワ、不明支給品x0-2
 [方針/行動]
  基本方針:いい男を掘る。
  1:圭一や雀荘にいた男(ウッカリデス、十代)を探して掘る。
  2:キョンをもう一度掘りたい。
  3:6/氏(カオス)はいずれまた掘りたい。
  4:邪魔する女は容赦なく殺すよー。

 [備考]
  ※死亡後から参戦。
  ※マカビンビンの効力は一本につき約2時間です。


062:憂鬱アンドロイド 投下順 064:二人がここにいる不思議
062:憂鬱アンドロイド 時系列順 064:二人がここにいる不思議
038:変態に縁のある女(後編) 阿部高和 080:性欲の!熱いホモ!



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